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インプラント治療の特徴
欠損部の審美的・機能的改善
インプラント治療の最大の特徴は、天然の歯と変わらない見た目と機能(かむ力)を回復することができることにあります。特に審美性(見た目)において優れています。
左側の写真をご覧ください。インプラント治療を行った歯はどれかおわかりになりますか?右側の写真にしるしを付けましたが、実は歯肉の下の見えない部分にはインプラントが入っているのです。外からは天然の歯とほとんど変わらない美しい仕上がりで、インプラント治療を受けたことはほとんど気づかれません。
自然で美しい仕上がり
最近では、審美的な目的のためにインプラント治療をご希望される患者様も多く来院されております。顎の骨に埋め込んだインプラントに白いセラミック歯をとりつけますので、インプラントを入れていることに全く気付かれないほど自然な見た目に仕上げることができます。
天然の歯に近いかみ心地
ブリッジ治療や入れ歯治療とは異なり、天然の歯に近い形態となりますので、審美性だけでなく、かみ心地などの機能性も天然の歯と同じような状態まで回復できることが、インプラント治療の最大の利点です。
顎の骨にチタン製のインプラント(人工歯根)を埋め込むインプラント治療は、失われた歯の根を人工的に補うことができます。チタンは生体となじみの良い金属ですので、骨の組織と完全に結合して人工歯根としての役目を果たします。かんだときにずれたり外れたりせず、ストレスなく食事をしていただけます。
顎の骨や歯肉(歯茎)がやせにくい
歯肉の上に被せる入れ歯は、顎の骨を過度に圧迫して、顎の骨と歯肉をやせさせてしまうことがあります。インプラント治療なら、顎の骨や歯肉に不自然な力がかかりませんので、顎の骨や歯肉がやせにくく、審美性を長く維持できるという利点もあります。歯を失ってしまうとどうしても歯肉が痩せて老けたような印象となってしまいますが、インプラント治療を行うことで口元を若々しく保つこともできます。
ブリッジ治療と比較した利点・欠点
ブリッジ治療
インプラント治療
ブリッジ治療
ブリッジ治療とは、歯を失った箇所の両隣の歯を削り、両隣の歯(支台)に一体型の連結冠を被せて歯の欠損部を補う歯科治療法です。歯を失った際の治療としては、最も一般的な治療です。
セメントを使用し支台に固定するため、入れ歯のようにガタつかず違和感が少ないという利点はありますが、本来、歯があった部分にかかっていた大きな咬合力が支台(支え)にした両隣の歯にかかってしまうため、歯の寿命を縮めてしまうという大きな欠点もあります。また、ブリッジと歯肉の間には、隙間が生じることから、隙間の部分に食べ物が詰まりやすく、そこから虫歯や歯周病になりやすいという欠点もあります。さらに、両隣の歯(支台)が健康な歯であれば、歯を削ることにより、虫歯になるリスクが高まるという欠点も生じてしまいます。
インプラント治療
顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋め込むインプラント治療なら、健康な歯を削る必要がありません。また、欠損歯だけではなく、欠損した歯の根も補われますので、咬合力が均等にかかることにより、残された歯を傷めにくくするという利点もあります。咬合力がかかることで、歯茎がやせにくくなるという利点もあります。
ただし、インプラント治療には、保険が適応されませんので、治療費用が高くなってしまうということだけが、唯一の欠点となってしまいます。
入れ歯治療と比較した利点・欠点
入れ歯治療
インプラント治療
入れ歯治療
入れ歯治療とは、ブリッジ治療やインプラント治療とは異なり、取り外し式の義歯を使用し、歯の欠損を補う歯科治療法です。歯を失った場合でブリッジ治療が適用できない場合には、一般的に部分入れ歯もしくは総入れ歯での治療となります。
プラスチックの入れ歯なら保険が適用されますので、安価に作ることができるという利点はありますが、取り外し式のため手入れが大変、臭いがつきやすい、ガタついてしっかりかめないという欠点などもあります。また、入れ歯は全体的に大きな構造をしているため違和感が大きく、話しづらくなってしまうという欠点もあります。
部分入れ歯
クラスプ(針金)を前歯や奥歯にかけて義歯を固定します。針金をかける歯に大きな力がかかるため、固定源となる歯の寿命が短くなってしまうという欠点があります。
また、お口を開けた時に針金が見えてしまうため、見た目がかなり悪くなってしまうという審美的な欠点もあります。
総入れ歯
歯肉(歯茎)や周辺組織で支える総入れ歯は、お口の中全体を覆ってしまうので、食べ物の味や温度をほとんど感じられなくなることがあります。また、かみづらい・食べ物のカスが歯肉と入れ歯の隙間に入って痛い、食べる際に入れ歯がはずれてしまうなど、食事をすることにストレスを感じてしまうケースも少なくありません。時には会話中に総入れ歯がはずれてしまうということもあります。さらに顎の骨や歯肉がやせることによって、すぐに入れ歯が合わなくなってしまうことも大きな欠点と言えるでしょう。
インプラント治療を併用した半固定式の入れ歯治療
All-on-4or6用連結ブリッジ・AGCセラミック連結ブリッジ
インプラントを土台とした固定式の連結ブリッジならずれたり外れたりしませんので、天然の歯と同じようにしっかりとかむことができます。歯肉や口蓋(うわあご)を覆うこともありませんので、歯を失う前と同じように食べ物の温かさや冷たさを楽しむことができます。
インプラント治療を併用した半固定式の入れ歯治療
磁性アタッチメント義歯・バーアタッチメント義歯
インプラントを土台としアタッチメントで連結する半固定式の総入れ歯なら、天然の歯と同じとまではいきませんが、通常の入れ歯のように話をしている最中に入れ歯がはずれてしまったり、お口の中で入れ歯が遊んでしまったりするようなことはありません。歯肉や口蓋(うわあご)を覆う範囲もかなり小さくすることができるので、歯を失う前と同じように食べ物の温かさや冷たさを楽しむことができます。
丁寧な歯磨きと歯科医院での定期的なメンテナンスが必要となりますが、顎の骨や歯肉がやせても、一般的な総入れ歯のようにすぐに合わなくなるようなことはありません。インプラント治療は入れ歯治療の欠点を大きく改善した優れた治療法ですが、保険が適応されませんので、治療費用が高くなってしまうということだけが唯一の欠点となってしまいます。
早期のインプラント治療をおすすめする理由
入れ歯の使用により、顎の骨と歯肉がやせてしまうことは前述のとおりです。やせるということは骨の量が少なくなるということです。骨の量が少なくなるとインプラント治療が難しくなってしまいます。その場合、骨の量を増やしてあげる必要がでてくるのですが、増やす骨の量が多ければ多いほど患者様にかかる外科的・費用的負担は大きくなってしまいます。歯を失ってしまったら早期にインプラント治療を受けることをおすすめ致します。
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