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舌で歯を触る癖は大人になる前に直そう!原因や有効的な改善方法を解説

舌で歯を触る癖を「舌突出癖」といいます。この癖はさまざまな異常を引き起こすきっかけとなり、最悪のケースでは癌(がん)を引き起こす可能性もあるため要注意です。本記事では、舌で歯を触る癖がついてしまう原因から改善方法までを解説するので、できるだけ早いタイミングで悪癖をなくしましょう。

舌で歯を触る癖(舌突出癖)とは?

舌で歯を触る癖は「舌突出癖」と呼ばれる舌癖の一種です。舌突出癖とは舌を突き出す癖のことであり、多くの人がほとんど無意識に行っています。これだけを聞くととくに問題に感じないかもしれませんが、舌で触る癖は思いもよらぬトラブルを引き起こす可能性があるため、できるだけ早く改善しなければなりません。

舌で歯を触る癖によって起きる異常

舌で歯を触る癖によって起こる異常は、主に以下の4つです。

<舌で歯を触る癖によって起きる異常>

  • 歯並びの悪化
  • 発音異常
  • 受け口
  • 癌(がん)

いずれも重大なトラブルなので、舌で歯を触る癖はできる限り早く改善させましょう。

歯並びの悪化

歯並びの悪化により、以下のような問題が起こります。

<歯並びの悪化により引き起こされるトラブルの例>

  • 上顎前突(出っ歯)
  • 下顎前突(受け口)
  • 開咬(オープンバイト)

舌で押す歯の場所により、どのようなトラブルが起こるかが異なります。上の歯を押すことが多ければ出っ歯に、下の歯を押すことが多ければ受け口になる可能性が高いでしょう。また、上下の歯の間に舌を差し込むような癖がある場合は、上下の歯に隙間ができる「開咬」になりがちです。

発音異常

舌の動きに悪い癖がつくことにより、正しい発音をしにくくなることにも注意すべきです。先述した歯並びの悪化が原因で発音に影響が出ることもあります。とくに開咬になると空気が外に漏れやすく、正常な発音がしにくい状態です。

受け口

こちらも先述しましたが、舌先を下の歯につける癖があると、舌顎前突(受け口)のリスクが高まります。受け口になると歯磨きが難しくなることに加え、噛み合わせの悪さのせいで肩こりや頭痛といった症状が出たり、下唇が飛び出したような見た目になったりするため注意しましょう。

癌(がん)

舌で歯を触る癖が原因で起きる最悪のトラブルが舌癌です。舌癌は10代~70代まで幅広い年代の人が発症する病気で、原因のひとつとして「舌癖」が挙げられています。

舌で歯を触る癖があると、虫歯などで欠けた歯が舌に接触したり、犬歯などの尖った歯で噛んだりして舌に傷をつける恐れがあります。このような刺激が日常的に加わることで舌癌のリスクが高くなると考えられており、重大な病気から命を守るためにも舌で歯を触る癖は解消しなければなりません。

舌で歯を触る癖がついてしまう原因

舌で歯を触る癖がついてしまう原因は、主に以下の4つです。

<舌で歯を触る癖がついてしまう原因>

  • 指しゃぶり
  • 乳歯の早期脱落
  • 口呼吸
  • ストレスなどの心理的要因

これらの問題をなくして、重大なトラブルを引き起こす舌癖からの脱却を目指しましょう。

指しゃぶり

指しゃぶりは生後2~3ヶ月頃から始まる赤ちゃん特有の癖で、基本的にはやめさせる必要がありません。ただし、歯並びが変化し始める4歳以降になっても指しゃぶりを続ける場合は要注意です。指が歯に強い圧力を加え、歯並びを後天的に変える恐れがあります。

指しゃぶりが原因で歯並びが変わり、前歯が傾いてしまうと、隙間が気になって舌で歯を触る癖がつくことがあります。それが原因で歯並びが余計に悪化したり、先述したような「発音異常」「癌」などの重大なトラブルを連鎖的に引き起こしたりするかもしれません。

乳歯の早期脱落

乳歯が普通よりも早く抜けてしまうと、隙間が空いている部分が気になり、舌で歯を触る癖がついてしまいがちです。乳歯が平均よりも早く抜ける原因としてとくに多いのが虫歯なので、舌癖を防ぐためにも念入りに虫歯の有無を確認し、疑わしい症状が見られる場合は歯科医師に相談しましょう。

口呼吸

口呼吸を行っている際は、舌の先が下の前歯にくっつきやすくなります。これが原因で下の前歯に強い圧力が加わり、受け口になりやすくなるため注意しましょう。口呼吸の原因は「筋肉の未発達」から「鼻づまり」までさまざまなので、まずは歯科医師に相談し、原因の特定が大切です。

ストレスなどの心理的要因

ストレスなどの心理的要因で舌癖に発展するケースも見られます。緊張状態になり、舌の先に力が入りやすくなることが原因で前歯を押し出してしまうこともあるため、規則正しい生活を心がけ、可能な限りストレスを発散しましょう。

舌で歯を触る癖を直す方法

舌で歯を触る癖を直す方法としては、以下の3つがとくに有効です。

<舌で歯を触る癖を直す方法>

  • 正しい舌の位置(スポット)を知る
  • 舌のトレーニングを行う
  • 矯正治療を受ける

順番にくわしく解説しましょう。

正しい舌の位置(スポット)を知る

正しい舌の位置のことを「スポット」といいます。スポットは舌先が上の前歯の裏側にあり、舌の表面が上顎に密着した状態です。この状態で舌を自然にキープさせると、歯に圧力を加えることがなく、なおかつ自然と口を閉じることもできます。まずはスポットに舌を置くことを意識して、習慣づけましょう。

舌のトレーニングを行う

以下のような舌のトレーニングも有効的です。

  • ガムトレーニング
    ガムを口のなかで丸めたり、伸ばしたりする運動です。虫歯を予防するために、キシリトール成分のガムを選びましょう。
  • あいうべ体操
    「あー」「いー」「うー」「べー」と順番に発声する練習です。大きく口を動かしながらの発声で、発音の向上も見込めます。
  • ベロ回し
    突き出した舌をその場でグルグル回す練習です。舌の筋肉を鍛えられるため、筋肉不足が原因で舌がふらふらと動き、前歯などを押し出す機会を減らせます。

矯正治療を受ける

矯正治療を受け、歯並びを改善させるのも有効です。矯正治療の方法は大きく3つあります。

  • 表側矯正
    歯の表面に矯正装置を取り付ける治療法です。さまざまな症例に対応でき、出っ歯や受け口、開咬の改善を目指せます。
  • 裏側矯正
    歯の裏側の矯正装置を取り付ける治療法です。表側矯正と比べて目立ちにくい一方、治療の範囲が狭くなるなどの欠点もあります。
  • マウスピース矯正
    透明なマウスピースを使った治療法です。治療の様子が目立たない一方で、対応できない症例が多いことなどには注意しなければなりません。

舌で歯を触る癖は大人になる前に治しましょう

舌で歯を触る癖は、できる限り子どものうちに直すようにしましょう。素早く改善すれば、歯並びを悪化させるリスクを減らせます。また、舌癖により歯並びが悪化していたとしても、子どものうちから矯正治療を行うことで、大人になってから矯正するよりも少ない負担で改善を見込めることもメリットです。

まとめ

舌で歯を触る癖により、歯並びを悪化させたり、最悪の場合は舌癌を引き起こしたりする可能性があります。大人になる前に舌癖を直し、重大なトラブルのリスクを引き下げましょう。

吉祥寺セントラルクリニックでは、小児歯科・小児矯正を各治療に特化した専門スタッフが担当しています。お子さまの成長度合いに応じた最適な治療を、矯正専用のフロアでご利用いただくことが可能です。お子さまの舌癖・歯並びにお悩みの方は、ぜひ当院の無料カウンセリングにお越しください。

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