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インプラントをしていてもMRI検査は受けられる？安全性や影響について解説

インプラントを利用している方の中には、人間ドックなどでMRI検査を受けられる方もいらっしゃるでしょう。しかし、MRI検査は放射線を使いますので、「インプラントをしたままMRI検査を受けても、問題はないのか」と不安を抱えることがあるかもしれません。

本記事では、インプラントをしている人でもMRI検査を受けることは可能なのかについて解説します。また後半では、MRI検査を受ける際の注意点・インプラントをつけたままでのMRI検査を断られた際の対応方法についても解説していきます。インプラントをした状態でのMRI検査に不安のある方は、ぜひお読みください。

インプラントとは？

インプラントとは、体に人工材料を埋め込む治療です。「イン」は「中」、「プラント」は植えるという意味の英語であり、体の中に人工材料を植える（埋め込む）という言葉になります。

インプラントと聞くと、歯をイメージされる方が多いかと思います。しかし、必ずしもインプラントは歯の治療だけを意味するわけではありません。心臓のペースメーカーや人工関節など、体に人工物を埋め込むものはすべてインプラントと言います。

歯科医療におけるインプラントとは、失った歯の代わりに人工歯根を埋め込む治療を指します。本来このようなインプラントは、歯科インプラント(デンタルインプラント)と呼ぶのが通例です。しかし現代ではインプラントは人工歯根と言うイメージが強いため、通称として「インプラント」と呼ぶことが多くなっています。

インプラントをしていてもMRI検査は受けられる！

人間ドックや健康診断を受診すると、MRI検査を受ける機会に遭遇します。こういった際インプラントをしていると、「MRI検査で異常が出ないか」「健康に支障をきたさないか」と不安になる方も多いはずです。

しかし結論から言うと、ほとんどの場合デンタルインプラントをしていたとしてもMRI検査に支障はありません。検査で異常が見られることはなく、安全性の面でも問題なく実施可能です。

安全にMRI検査ができる理由は「チタン製」であること

ただし、インプラントをしていてもMRI検査を受診できるのは、デンタルインプラントに使用する人工歯根の多くがチタン・チタン合金でできていることが理由です。

MRI検査の妨げとなるのは、体内に磁力を発する金属を埋め込んでいる場合です。磁力が発生すると、検査中に体内金属が発熱したり結果の画像に歪みが生じたりするため、MRI検査を実施できないことがあります。

一方、チタンやチタン合金は磁力を発生させない素材です。そのため、MRI検査を行っても何ら問題は起きません。

MRI検査の画像に影響は出る？

インプラントをしたままでのMRI検査は可能ですが、この場合結果のMRI画像に影が映るケースがあります。しかし、こちらも検査自体に異常をきたすことはありません。

CT検査も安全に受けられる

CT検査もMRI検査同様に問題なく受診することができます。

CT検査の場合も、MRI検査と同じく結果の画像に影ができることがあります。なお、安全性や検査結果に支障をきたすことはありませんのでご安心ください。

インプラントをしている人がMRI検査を受ける際の注意点

次に、インプラントをしている患者さんが実際にMRI検査を受ける際注意すべきポイントについて解説していきます。

インプラントの種類によってはMRI検査をできない場合がある

基本的に、MRI検査はデンタルインプラントをしていたとしても安全に受けられます。ただし、中には注意が必要な方もいます。具体的には、インプラントオーバーデンチャーや歯以外のインプラントを使用している場合です。

インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントや自然歯の上に被せる入れ歯を指します。インプラントや自身の歯を入れ歯の土台として使用して、従来の入れ歯よりも噛みやすくすることができる治療法です。

インプラントオーバーデンチャーでは、入れ歯とインプラントを小型の磁石によって固定します。そのため、磁力を発する磁石が必要不可欠な治療法です。

先ほどの通り、磁力を発生させる人工物を体に埋め込んでいる場合はMRI検査に支障をきたす場合があります。そのため、インプラントオーバーデンチャーを使用中であるという方は十分な注意が必要です。

そのほか、同じインプラントであっても心臓ペースメーカーや人工関節といった別の部位のインプラントを使用している場合は要注意です。デンタルインプラントのほとんどは、磁力を発する素材を使用していません。しかし、歯以外のインプラントの場合磁力を発する金属を使用しているものもあります。

インプラントをしているとMRI検査ができないと言われたら？

基本的に、デンタルインプラントをしていてもMRI検査において問題はありません。しかし病院によっては、「インプラントをしたままでは検査ができないため、外してから来院してください」と言われるケースもあります。そのような場合は、主治医にインプラントの一部を外してもらうことで対応できます。またこのとき、インプラントのすべてのパーツを外さなくても上部のパーツのみを外せば問題ありません。

また、インプラントには歯だけでなくさまざまな種類があります。医療の世界では心臓のペースメーカーなどさまざまな人工物を総称してインプラントと呼ぶため、チタン製のデンタルインプラントであることが先生に伝わっていない可能性もあるでしょう。この場合、チタン製のインプラントをしていることを伝えれば検査を受けられる可能性もあります。

まとめ

デンタルインプラントをしていても、ほとんどの場合MRI検査やCT検査に異常をきたすことはありません。しかし、インプラントオーバーデンチャーや歯以外のインプラントをしている場合はMRI検査を受診できないケースもあります。自分がMRI検査を受診できるのか不安な方は、一度専門医に相談してみると良いでしょう。

吉祥寺セントラルクリニックでは、難症例の治療を数多く成功させてきた歯科スタッフによる安心のインプラント治療を実施しています。患者さんが十分に納得した上でインプラント治療を選択できるよう、初回の来院の際は、インプラントコーディネーターによる45分間のご説明の時間をいただいています。安全性を第一に優先したインプラント治療を行いたい方は、ぜひ一度ご相談ください。