口ゴボとは?治す方法や原因、リスクなどについて徹底解説!
口周りのコンプレックスに多い「口ゴボ」ですが、そもそもどのような症状のことを口ゴボといい、どんな原因で口ゴボになるのでしょうか。この記事では口ゴボの原因を7つピックアップして紹介したのち、口ゴボが引き起こす影響やリスク、3つの治療法について解説します。
口ゴボとは
口ゴボとは、上下の唇が前方に引っ張られ、飛び出しているように見える状態のことです。上の歯だけが飛び出す「出っ歯」とは違い、口全体がもっこりと盛り上がっています。口ゴボは輪郭形成にも大きな影響を与え、口ゴボのせいで横顔にコンプレックスを抱えている人も少なくありません。
口ゴボの主な原因
口ゴボの主な原因として考えられるのは、以下の7点です。
<口ゴボの主な原因>
- 口ゴボの原因①:先天的な原因(遺伝や骨格)
- 口ゴボの原因②:口呼吸
- 口ゴボの原因③:舌で前歯を押す癖
- 口ゴボの原因④:頬杖(態癖)
- 口ゴボの原因⑤:摂取している食べ物
- 口ゴボの原因⑥:下唇をかむ癖
- 口ゴボの原因⑦:指しゃぶりやおしゃぶり
それぞれの項目をくわしく解説しましょう。
口ゴボの原因①:先天的な原因(遺伝や骨格)
遺伝や骨格など、先天的な原因で口ゴボになるケースもあります。口ゴボは自然に矯正できないため、この場合は矯正治療を行って改善を図るのが基本です。両親や親族などにも口ゴボの人が多い場合、遺伝による影響を受けたと考えるのが自然でしょう。
口ゴボの原因②:口呼吸
日常生活や就寝中に口呼吸をすることが多い人は、口ゴボになりやすいため要注意です。口の締まりが悪いと、口の周りの筋肉が衰えてしまいます。これが原因で上下の歯が前方に飛び出し、口ゴボになるケースが見られます。
口ゴボの原因③:舌で前歯を押す癖
歯は些細な圧力でも動いてしまうことがあります。舌で前歯を押す癖があると、押された歯が傾いて前方に飛び出し、口ゴボになる恐れがあるため注意しましょう。このような舌癖は意識するだけで治すことが困難ですが「MFT(口腔筋機能療法)」で改善を目指せます。
口ゴボの原因④:頬杖(態癖)
頬杖も歯に圧力をかける行為のひとつで、知らず知らずのうちに歯を動かす危険性があるため要注意です。先述した舌で歯を動かす癖を「舌癖」、頬杖のように体を使って歯を動かす癖を「態癖」といいます。いずれも口ゴボのリスクを高める行動なので、可能な限り控えましょう。
口ゴボの原因⑤:摂取している食べ物
柔らかいものばかり食べていると、顎の成長が阻害され、衰えてしまいます。顎が未発達の状態だと、歯が生えるスペースが失われてしまい、行き場を失った前歯が前方に飛び出すことがあるのです。年齢を重ねてからも固いものを食べて、顎の衰えを防ぎましょう。
口ゴボの原因⑥:下唇をかむ癖
上の前歯で下唇をかむ癖がついていると、前歯が反るようにして前方に倒れてしまうことがあります。前歯が一度倒れてしまうと、矯正治療を行わない限りは元の形に戻りません。このような些細な癖も口ゴボの原因になり得るため、注意しましょう。
口ゴボの原因⑦:指しゃぶりやおしゃぶり
指しゃぶりやおしゃぶりの癖が抜けないと、上の前歯が顎を前に押し出し、反対に下の前歯は後方に押し込まれてしまいます。これが原因で口ゴボになる可能性があるため要注意です。指しゃぶり・おしゃぶりの癖は一般的に3歳前後には抜けますが、4歳以降も指しゃぶり・おしゃぶりを続ける場合は、小児科や歯科に相談しましょう。
口ゴボが引き起こす影響やリスク
口ゴボを放置していると、以下のような重要な影響やリスクが発生します。
<口ゴボが引き起こす影響やリスク>
- 口ゴボが引き起こす影響①:見た目
- 口ゴボが引き起こす影響②:虫歯・歯周病リスク
- 口ゴボが引き起こす影響③:顎関節や胃腸への負担
3つの項目をわかりやすく解説しましょう。
口ゴボが引き起こす影響①:見た目
口ゴボは外見に大きな影響をおよぼします。口元がもっこりと盛り上がるため、常に膨れたような表情になってしまうのです。とくに横顔への影響は大きく、美しいとされる基準のひとつである「Eライン」を描けなくなるため、見た目にコンプレックスを抱える方は少なくありません。
口ゴボが引き起こす影響②:虫歯・歯周病リスク
口ゴボの方は口が開きやすいため、口腔内が乾燥してしまいます。細菌の繁殖を防ぐ唾液が失われることにより、虫歯・歯周病リスクが上昇することにも要注意です。また、歯並びが悪い箇所は歯みがきも難しくなるため、さらに虫歯・歯周病リスクが高まってしまいます。
口ゴボが引き起こす影響③:顎関節や胃腸への負担
口ゴボによって歯並びが悪くなると、左右どちらかの奥歯に頼って咀嚼することが多くなり、顎関節に負担がかかります。また、食べ物をよくかまずに飲み込んでしまうと、胃腸への負担もかかるため注意しましょう。口ゴボは口周りだけでなく、全身に悪い影響をおよぼすこともあるのです。
口ゴボの改善が期待できる治療方法
口ゴボの改善が期待できる治療方法は以下の3つです。
<口ゴボの改善が期待できる治療方法>
- 治療方法①:ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)
- 治療方法②:マウスピース矯正(インビザライン)
- 治療方法③:セラミック矯正
それぞれどんな治療法なのか解説します。
治療方法①:ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)
ワイヤー矯正は、矯正器具を歯に取り付ける矯正治療です。
【ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)の特徴】
メリット | デメリット |
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ワイヤー矯正はあらゆる症例に対応できます。歯の表面に矯正器具をつける「表側矯正」と、歯の裏側に矯正器具をつける「裏側矯正」を選べますが、おすすめはより矯正力が強い表側矯正です。審美性が悪いことは欠点ですが、口ゴボを正確に治療できる確率が高まります。
<ワイヤー矯正がおすすめの人>
- マウスピース矯正では治療ができない難症例の人
- 見栄えはとくに気にしない人
治療方法②:マウスピース矯正(インビザライン)
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯を動かす矯正治療です。
【マウスピース矯正の特徴】
メリット | デメリット |
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最大のメリットは審美性の高さで、口を開けても矯正器具が目立ちません。ただし対応できる症例が少なく、噛み合わせを含めた改善を苦手としている点には要注意です。また、毎日20時間以上の装着が必要になるため、ある程度の自己管理能力が求められます。
<マウスピース矯正がおすすめの人>
- 審美性のよさを重視する人
- 痛みの少ない治療を受けたい人
治療方法③:セラミック矯正
歯を削り、セラミック製のクラウンに入れ替える矯正治療がセラミック矯正です。
【セラミック矯正の特徴】
メリット | デメリット |
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ワイヤー矯正やマウスピース矯正には約2年の治療期間が必要ですが、2~3ヶ月で治療が完了する点がセラミック矯正のメリットです。ただし、健康な歯を削ったり、場合によっては神経を抜いたりしなければなりません。
<セラミック矯正がおすすめの人>
- 治療にかかる期間を短縮させたい人
- 後戻りしない治療を受けたい人
まとめ
口ゴボとは、歯並びが原因で両唇が引っ張られ、もっこりしたように見える症状です。原因は先天的・後天的なものをあわせてさまざまで、放置すると虫歯・歯周病リスクを高めたり、口周り以外へのダメージをおよぼしたりする可能性があります。
吉祥寺セントラルクリニックでは、矯正専用のフロアをオープンし、専門的な知識を持つ実績充分な歯科医師が口ゴボの治療にあたっています。あらゆる治療法のなかから患者様の理想に合った治療法を選択できるため、まずは無料カウンセリングにお越しください。
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