口ゴボは自力で治せる?悪化する原因や治療方法などを紹介
口ゴボとは上下の唇がもっこりと盛り上がった状態です。しばしばコンプレックスになる口ゴボですが、残念ながら自力で治すことはできません。この記事では、口ゴボが悪化する原因や効果的な治療法4つを、メリット・注意点を交えながらくわしく解説します。
口ゴボとは
先述のとおり口ゴボとは、上下の前歯が押し出されるようにもっこりと盛り上がった症状のことです。そのままでは見た目が悪く、とくに横顔にコンプレックスを抱える方は少なくありません。また、口が開きやすくなるせいで唾液量が減って虫歯・歯周病になりやすいこと、噛み合わせが悪いせいで顎や胃腸に負担がかかりやすいことも問題です。
口ゴボを自分で悪化させてしまう原因
口ゴボを悪化させる原因として考えられるのは、主に以下の6点です。
<口ゴボを自分で悪化させてしまう原因>
- 口ゴボが悪化する原因①:口呼吸
- 口ゴボが悪化する原因②:舌で前歯を押す癖
- 口ゴボが悪化する原因③:頬杖(態癖)
- 口ゴボが悪化する原因④:摂取している食べ物
- 口ゴボが悪化する原因⑤:下唇をかむ癖
- 口ゴボが悪化する原因⑥:幼いころの指しゃぶり
遺伝や骨格といった先天的な原因で口ゴボになる場合もありますが、この記事では後天的な原因に軸を置いて解説を行っていきます。
口ゴボが悪化する原因①:口呼吸
口呼吸が中心の人は常に口が開きやすく、唇が歯を抑えられなくなるため、前歯が飛び出して口ゴボになりやすくなります。また、顔の筋肉がたるんで歯が移動しやすくなるという悪循環も重なり、口ゴボになる可能性が高まるため注意しましょう。
口ゴボが悪化する原因②:舌で前歯を押す癖
舌で前歯を押す癖(舌癖)があると、舌の圧力で前歯が押し出されてしまいます。前歯が前方に傾くように動くことで徐々に口ゴボになってしまうのです。歯はとてもデリケートで、このような日常的な癖でも移動してしまうため注意しましょう。
口ゴボが悪化する原因③:頬杖(態癖)
頬杖をつくなどの態癖がある場合、その圧力によって奥歯が前歯の方向に向かって動き、それに合わせて他の歯も動いてしまいます。最終的に前歯にも圧力がかかり、逃げ道を失った前歯が前方に傾き、次第に口ゴボになるケースも珍しくありません。
口ゴボが悪化する原因④:摂取している食べ物
摂取している食べ物が柔らかいもの中心という方の場合、顎の筋肉が少しずつ衰えてしまいます。口の周囲の筋肉が衰えて口ゴボに見えやすくなることに加え、幼少期から柔らかいものばかりを食べていると顎の骨の発達が遅れ、歯並びへの影響もあるため要注意です。
口ゴボが悪化する原因⑤:下唇をかむ癖
上の歯で下唇をかんでみると、歯が少しだけ外側に反る感覚がわかるはずです。これが癖として習慣化すると、やがて歯に角度がついて口ゴボへと発展してしまいます。癖を自覚して治すことで悪化は食い止められますが、歯が元に戻ることはないため、矯正治療が必要です。
口ゴボが悪化する原因⑥:幼いころの指しゃぶり
幼いころに指しゃぶりをする癖がついていると、上下の前歯の間に隙間が生まれ、さらに指の圧力によって前歯が傾いて口ゴボになります。3~4歳ごろまで指しゃぶりを続けるのはごく一般的ですが、4歳を過ぎても指しゃぶりの癖が抜けない場合は、小児科や歯科に相談するとよいでしょう。
口ゴボの悪化は防げるが、自分で治すことはほぼ不可能!
先述したとおり、口ゴボは後天的な原因でも発生しますし、悪化もします。日頃の癖を見直すだけでも悪化は避けられますが、口ゴボを自分で治すことはほぼ不可能です。
インターネット上には「輪ゴムを使って自分で矯正する」などの治療法も紹介されていますが、これは非常に危険なためおすすめできません。輪ゴムの圧力により歯が動く可能性はあるものの、理想的な位置に動かすことは困難です。最悪の場合は歯や歯茎を傷付けたり、歯並びが悪化したりする可能性もあるため、絶対にやめましょう。
口ゴボの改善が期待できる治療方法
口ゴボの改善が期待できる治療方法は、以下4つのうちいずれかです。
<口ゴボの改善が期待できる治療方法>
- 治療方法①:ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)
- 治療方法②:マウスピース矯正(インビザライン)
- 治療方法③:セラミック矯正
- 治療方法④:小児矯正
それぞれにメリットと注意点があるので、自分に合った治療方法を見つけましょう。
治療方法①:ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)
昔ながらの矯正治療で、ブラケットと呼ばれる矯正装置を歯の表側、もしくは裏側に取り付けて矯正します。
【ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)の特徴】
メリット | デメリット |
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いずれも多くの症例に対応でき、矯正力が強いことがメリットです。審美性では後述するマウスピース矯正に劣りますが、難症例の方や、噛み合わせも含めて矯正したい方はワイヤー矯正を選びましょう。なお、裏側矯正はブラケットが目立ちにくい代わりに高額な治療費がかかります。
<ワイヤー矯正がおすすめの人>
・マウスピース矯正では治療ができない難症例の人
・見栄えはとくに気にしない人
治療方法②:マウスピース矯正(インビザライン)
透明なマウスピースを使った審美性に優れる矯正方法で、インビザラインは2022年2月現在全世界で1,200万人の症例を持つマウスピース矯正ブランドのトップランナーです。
【マウスピース矯正の特徴】
メリット | デメリット |
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審美性が高く、痛みや違和感が少ないことがマウスピース矯正の特徴です。ただし歯を移動させられる範囲は狭く、対応できる症例は多くありません。自身で付け外しできることもマウスピース矯正のメリットですが、取り外したまま長時間放置すると矯正効果が生まれないため、自己管理できる人に向いています。
<マウスピース矯正がおすすめの人>
・審美性のよさを重視する人
・痛みの少ない治療を受けたい人
治療方法③:セラミック矯正
歯を削ってセラミックの人工歯を取り付け、見栄えをよくする治療法です。
【セラミック矯正の特徴】
メリット | デメリット |
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先述した2つの矯正とはメカニズムが異なり、いわば歯の整形手術のような形で治療を行います。2~3ヶ月という短期間で治療が終わり、後戻りもしませんが、その代わりに健康な歯も削らなければなりません。天然歯をできるだけ残したい人にはおすすめできない治療法です。
先述した2つの矯正とはメカニズムが異なり、いわば歯の整形手術のような形で治療を行います。2~3ヶ月という短期間で治療が終わり、後戻りもしませんが、その代わりに健康な歯も削らなければなりません。天然歯をできるだけ残したい人にはおすすめできない治療法です。
治療方法④:小児矯正
発育途中の子どもに向けた非抜歯の矯正方法です。
【小児矯正の特徴】
メリット | デメリット |
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歯を移動させられるだけでなく、顎の骨を拡大させ、永久歯が並ぶスペースを確保する治療ができることがメリットです。治療がⅠ期・Ⅱ期の2回にわかれる可能性があるほか、大人になってから再治療が必要になる場合もありますが、早い段階で治療を行ったほうが理想的な歯並びを確保しやすくなります。
まとめ
結論として、口ゴボは自力では治せません。さらに口ゴボは日常的な癖などが原因での悪化もあります。歯に悪影響をおよぼす癖を持つ場合、これを見直しつつ、理想的な歯並びを取り戻すための矯正治療を受けましょう。
吉祥寺セントラルクリニックでは、一般歯科や小児歯科などの保険診療から、審美歯科・矯正歯科などの自由診療までを幅広く行っています。矯正専用のフロアもオープンし、よりご利用いただきやすい環境を整えました。まずは当院に口ゴボなどのお悩みをお聞かせいただき、最適な治療法をご確認ください。
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