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口内炎と口唇ヘルペスの違いとは?4種類ある口内炎の症状・原因・対処法を解説

口内にできると痛みやかゆみをともなう口内炎や口唇ヘルペスは、治るまでの期間に辛い思いをした経験がある方も多いのではないでしょうか。

食事の度に痛む口内炎は、とにかく早く治したいと考える方が少なくありません。しかし、自分のお口にできているのが口内炎なのか、口唇ヘルペスなのか、発症した原因がわからず対処法に困っている方もいるでしょう。

そこで今回は、口内炎と口唇ヘルペスの違いについて解説します。4種類ある口内炎の症状・原因・対処法についてくわしく解説するので、口内トラブルでお困りの方はぜひ参考にしてください。

口内炎と口唇ヘルペスの違いとは?

口内炎と口唇ヘルペスは、同じ口内トラブルですが原因や症状が異なります。一般的な口内炎とは異なり、口唇ヘルペスは他人に感染させてしまうこともあるため、十分な注意が必要です。

口唇ヘルペスは口内炎の一種

口唇ヘルペスは、ウイルス性口内炎のひとつです。単純性ヘルペスウイルスへの感染で発症し、皮膚に水ぶくれを作ることが特徴です。水ぶくれはやがてかさぶたとなり一週間ほどで自然と軽快しますが、ウイルスを体内から完全に取り除く方法はなく、一度感染してしまうと免疫力が低下したタイミングなどに再発してしまいます。

「アフタ性口内炎」と「ヘルペス性口内炎」の違い

口内炎には、大きく「アフタ性口内炎」と「ヘルペス性口内炎」に分けられます。ストレスや栄養不足、誤って噛んでしまい傷が原因となる一般的な口内炎はアフタ性口内炎に分類され、単純性ヘルペスウイルスへの感染が原因となる口内炎をヘルペス性口内炎に分類されます。

口内炎の種類と原因・対処法

口内炎はどれも同じように見えてしまいますが、それぞれの種類によって原因や対処法が異なります。なかには、自己判断せずに医療機関を受診して確認してもらう必要のある種類も存在します。

ここでは、大きく分けて4種類の口内炎について解説します。

アフタ性口内炎

アフタ性口内炎は、口のなかの粘膜にできる一般的な口内炎です。表面が白色もしくは黄色の膜で覆われ、周りが赤くなっている状態が特徴です。頬の内側や舌、歯茎にできやすく、食事や会話の際に痛み・染みなどの不快感がともないます。1~2週間程度で自然に軽快しますが、繰り返しできるものを再発性アフタ性口内炎と呼びます。

アフタ性口内炎の原因

アフタ性口内炎の原因はさまざまですが、主に免疫力の低下が原因と考えられています。ストレスや疲労の蓄積、粘膜の健康維持に欠かせないビタミン不足、生活習慣の乱れなどが大きく関係しているといえるでしょう。女性の場合はホルモンバランスの乱れや、生理前や妊娠期にできやすくなることもあります。また、潰瘍性大腸炎やベーチェット病などの全身疾患が原因となり口内炎を発症する場合もあります。

アフタ性口内炎の治療法・予防法

アフタ性口内炎の予防には、ストレスや疲労をためこんで免疫力を低下させないよう意識することが大切です。健康な粘膜維持に欠かせないビタミンB群を積極的に摂取し、規則正しい生活を送るようにしましょう。また、口のなかを清潔な状態に保つことも治療を早める重要なポイントです。触れることで痛みが出る場合は、市販の口内炎薬を使用する方法もあります。

カタル性(外傷性)口内炎

カタル性(外傷性)口内炎は、口の粘膜に赤い炎症や斑点、水ぶくれなどができることが特徴です。炎症が強い場合は表面が白っぽく濁って、口臭が気になり始めるケースもあります。腫瘍が良性の場合でも、十分に治癒するまではヒリヒリとした痛みや染みが続く辛い口内炎のひとつです。

カタル性口内炎の原因

免疫力の低下や健康状態が不安定な場合にも発症しやすくなりますが、矯正器具や入れ歯に不具合があるなどして、粘膜に傷がつく外傷的な要因が主な原因となります。また、熱いものを食べた際のやけどや薬品の刺激によって傷ができ、細菌が繁殖することでもカタル性口内炎の原因といわれています。

カタル性口内炎の治療法・予防法

カタル性口内炎ができた場合は、極端に熱いものや刺激物の過剰摂取を控え、患部を刺激しないようにしましょう。治癒を早めるためには、抗生物質を含んだ口腔用の軟膏、殺菌錠やトローチなどの使用が有効です。また、口内で使用する矯正装置や入れ歯などの器具に問題がある場合は、早めに歯科医院で調整してもらいましょう。

ヘルペス性(ウイルス性)口内炎

単純性ヘルペスウイルスへの感染で発症する口内炎です。歯茎や舌だけでなく、唇の外側やのどに近い粘膜など身体のいたるところに現れ、生後6ヶ月~3歳くらいの乳幼児にかかりやすいといわれています。強い痛みや赤い腫れ、発疹や発熱、リンパ線の腫れといった症状が出ることもあります。一度感染すると、免疫力が低下した際に再発症しやすい口内炎の一種です。

ヘルペス性口内炎の原因

ヘルペスウイルスに感染したヒトやモノに触れることで感染します。感染しているヒトやモノと粘膜の接触がもっとも感染リスクが高く、食事をともにした際の食器、使用後のタオルなどからも感染します。一度感染してしまうとウイルスを保有してしまうため、免疫力の低下とともに再発を繰り返してしまいます。そのため、ヘルペスウイルスに感染したことのある大人が、乳幼児にご飯を分け与えるのには十分な注意が必要です。

ヘルペス性口内炎の治療法・予防法

ヘルペス性口内炎は、単純性ヘルペスウイルスへの感染が原因のため、医療機関で適切な処置を受けるようにしましょう。自己判断で自然治癒を待ってしまうと、知らぬ間に家族や他人に感染させてしまうこともあります。病院で完治が認められるまでは食器やタオルを使い分け、子どもの場合は保育園や学校を休ませることも検討しましょう。

カンジダ性口内炎

カンジダ性口内炎は、口のなかでカンジダ(真菌)が増えて発症する口内炎のひとつです。粘膜に白い膜ができる「偽膜性カンジダ症」、粘膜の表面が赤くなる「萎縮性カンジダ症」、これらが慢性化して粘膜が厚くなる「肥厚性カンジダ症」などがあります。カンジダというカビ(真菌)は、もともと口のなかに常在している菌のひとつのため、体が健康な方はあまり発症しない口内炎です。

カンジダ性口内炎の原因

免疫力の低下や糖尿病、がんなどの全身疾患を患っていたり、乳幼児や妊婦など細菌に対する抵抗力が弱かったりすると口のなかで過剰に増殖して口内炎を発症します。また、ステロイド剤や抗生物質の長期にわたった服用で、常在菌のバランスが崩れることも原因に挙げられます。

カンジダ性口内炎の治療法・予防法

カンジダ性口内炎ができた場合は、真菌の増殖が原因であることから、医療機関で抗真菌剤などの処方を受けるようにしましょう。他人に感染させるリスクはそこまで高くありません。ただし、身体が健康な方には発症しにくい口内炎のため、発症した場合は他の重篤な病気が隠れていることもあります。

まとめ

口内炎と口唇ヘルペスについて解説しました。口内炎の原因は、同じもののように感じられがちですが、それぞれの症状によってケアや予防方法もさまざまです。速やかに原因を特定して対処することが、症状を長引かせないポイントです。

吉祥寺セントラルクリニックでは、各種専門治療の総合的な歯科治療を行っています。一般歯科だけでなく、審美歯科や矯正歯科など、それぞれの分野に特化した専門スタッフと連携を取りながら幅広く対応しています。お口のなかのトラブルや、通院する歯科医院でお悩みの方は、信頼できるホームドクターとして吉祥寺セントラルクリニックへお気軽にご相談くださいませ。

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