歯列矯正は中学生や高校生のうちからできる?メリットや注意点を解説します
お子様の歯並びが悪いと感じたとき、いつから歯列矯正を始めたらよいか悩んでいませんか。歯列矯正は中学・高校生から可能で、できるだけ早い段階で始めるのが将来的にもよいといわれています。
そこで今回は、中学・高校生の歯や体の特徴をもとに、歯列矯正を早く始めるメリットについて解説します。中学・高校生が歯列矯正をする際の注意点も紹介しますので、迷っている方は最後まで読んでみてください。
中学生や高校生のうちからの歯列矯正がおすすめ!
結論からいうと、歯列矯正は中学・高校生のときに始めるのがおすすめです。成長期のお子様に歯列矯正をさせるのはリスクがあるとお考えの方も、早く始めたほうがよい理由があるのでご安心ください。
成長期の体は顎や歯の組織が柔らかく新陳代謝がよいため、歯を動かすのに適した時期です。一方で、成人になると顎の形が決まってしまうため、治療に時間がかかってしまうことも少なくありません。成長期が終わり、顎や歯並びが決まってしまう前に、歯列矯正を行ったほうがスムーズです。
歯列矯正の方法は、永久歯が生えそろっている場合は大人の矯正と同じフローで行います。ただし、成長期の場合は抜歯をしなくてよいケースがあるなど、中学・高校生ならではのメリットが多いのも特徴です。
中学生や高校生の歯や体の特徴
中学・高校生は、成人よりも歯列矯正に有利であり、成長期の早い段階であるほど治療期間が短くて済む傾向があります。治療期間が短ければ追加費用の発生もありません。
以下は、成長期と呼ばれる中学・高校生の歯や体の特徴についてまとめました。
中学生 |
高校生 |
---|---|
第二大臼歯(12歳臼歯)が生えそろう 永久歯による歯並びが完成する 体全体は成長発育期と呼ばれる 上顎の成長ピークは過ぎ、下顎は成長段階 |
顎の骨格がほぼ完成に近づく 成長ホルモンの分泌量がピークに達する 骨や歯の新陳代謝が活発な時期 |
中学生や高校生から歯列矯正を始めるメリット
中学・高校生が歯列矯正をする場合は、成人と比べてメリットが多いのが特徴です。では、具体的にどのようなメリットがあるのかを5つ紹介します。
①代謝がいいので歯が動きやすい
一つ目のメリットは、歯の周りの代謝がよく、歯が動きやすいことです。人の体は、古い細胞と新しい細胞が毎日入れ替わる新陳代謝が行われています。顎骨や歯の周辺組織にも新陳代謝は起こり、とくに中学生や高校生は骨が柔軟なうえ、新陳代謝が活発に行われるのが特徴です。
新陳代謝が活発な中学生・高校生は、歯列調整で歯に弱い力をかけると歯が動きやすくなります。理由は、歯を支えている骨が壊されたり作られたりを繰り返すことで、歯が正しい位置に移動しやすいからです。新陳代謝がよい時期に歯列矯正をすると、大人と比べて治療期間も短くなることがあります。
②抜歯の可能性が低い
二つ目のメリットは、歯列矯正の際に抜歯の可能性が低いことです。大人の場合は、歯を動かすスペースを確保するために、上下の第一小臼歯を抜くことがあります。一方で、中学・高校生の場合は、顎骨や歯が成長過程であるため、歯を動かすスペースを確保しやすいのが特徴です。
③将来的な歯並びの悪化を防止できる
三つ目のメリットは、将来的な歯並びの悪化を防止できることです。歯並びの悪さは、顎の骨と歯の大きさのアンバランスによって起こります。顎の骨が小さい場合、歯がきれいに並びきらずに成人となってしまうことも少なくありません。
中学・高校生の成長期のうちの歯列矯正で、顎の骨と歯のバランスを整えながらきれいな歯並びにできます。また、成長期であれば、抜歯をしない治療の選択肢も豊富です。歯並びの悪さは、顎関節症や顔の歪みだけでなく、頭痛や肩こりにつながることもあります。
④虫歯や歯周病、口臭を予防できる
四つ目のメリットは、歯のトラブルを予防できることです。歯並びが悪いと磨き残しが増えてしまい、虫歯や歯周病の原因につながりやすくなります。また、虫歯や歯周病になると口臭が強くなるため、人と会うときのストレスにつながってしまうことも少なくありません。
⑤親知らずを利用した治療ができる
五つ目のメリットは、親知らずを利用した治療ができることです。親知らずは、15歳頃から生えてくるのが一般的で、生えない人や途中までしか生えない人もいます。親知らずが生える際に歯肉に炎症が起きることもあるため、高校生くらいで抜歯するか検討する方も少なくありません。
親知らずは隣の歯を押し出して歯並びが変わってしまうというケースもあるため、歯列矯正と並行した治療が有効です。ただし、親知らずの歯根が神経に触れている場合はトラブルにつながることもあるため、歯科医に相談するようにしましょう。
中学生や高校生から歯列矯正を始める際の注意点
中学・高校生が歯列矯正を始める場合は、いくつか注意点があります。将来のことを考えて歯列矯正を始めたつもりでも、治療方法やタイミングを間違ったばかりに、お子様の人生を大きく左右してしまうことも少なくありません。
ここからは、中学・高校生から歯列矯正を始める際の注意点を紹介します。
①見た目に配慮した目立たない装置を選ぶ
中学・高校生は、小学校時代と比べて感受性が豊かな時期です。友達からどう見られているかが気になる時期でもあるため、治療中の装置の見た目に悩んでしまうことも珍しくありません。
歯列矯正はある程度の期間がかかるため、できるだけ目立ちにくい装置を選ぶのがおすすめです。たとえば、金属製ではなく、透明なプラスチックやセラミックなどのブラケットを選ぶと、ほとんど目立たずに治療を進められます。また、使用するワイヤーも歯に近いホワイトや、口内の色調にあわせたピンク系の色味などがあるため、歯科医と相談して決めるとよいでしょう。
②引っ越しにより転医が必要な場合もある
お子様の進学や家族の転勤のタイミングで引っ越しが考えられる場合は、慎重に治療計画を立てる必要があります。歯列矯正の治療開始から最後までかかりつけの歯科医にお願いできれば問題ありませんが、引っ越しの予定がある方は注意しましょう。
たとえば、お子様が遠くの学校に進学する場合は、学校卒業のタイミングで転医しなければいけないケースもあります。また、家族の転勤が多い場合は、事前に異動の可能性がないか確認しておく必要があるでしょう。
③運動部や吹奏楽部の場合は治療前に相談する
お子様が運動部や吹奏楽部に所属している場合は、治療前に相談するのがおすすめです。歯列矯正中であっても、運動や楽器の演奏はできます。ただし、競技内容や演奏する楽器によっては、パフォーマンスに影響することが少なくありません。
たとえば、サッカーやバスケットボールなどのコンタクトスポーツでは、装着したブラケットが口内で擦れて歯肉炎などにつながることもあります。また、クラリネットなどの木管楽器よりもトランペットなどの金管楽器のほうが、慣れるまでに時間がかかるのが特徴です。ブラケットの装着直後は、高い音が出しにくいなどの問題も起こりやすいため、事前に相談しておきましょう。
中学生や高校生から歯列矯正を始める際の費用
中学・高校生から歯列矯正を始める場合も、大人の費用とほぼ同じです。成長期のお子様の場合、治療期間が短くなる傾向があるため、追加費用はほとんど発生しません。一般的なワイヤー矯正の場合は、約70万円~が相場です。治療期間も2~3年を目安に治療計画を立てるとよいでしょう。
まとめ
中学・高校生は、顎や歯の組織が柔らかく代謝がよいため、歯列矯正を行うのにベストな時期です。早い段階から歯並びをきれいにしておくことで、虫歯や歯周病などを防げます。成人よりも成長期の子どものほうが治療期間や治療費も抑えられるため、メリットが多いのが特徴です。
「吉祥寺セントラルクリニック」は、歯列矯正を長年経験した歯科医師が担当し、安全性に配慮した治療を心がけています。治療前に無料カウンセリングを行っているため、親子で納得してから治療を始められます。
「吉祥寺セントラルクリニック」では、思春期のお子様に向けた見た目が気になる方向けの矯正装置も選べるのが特徴です。部活動や進学などで治療に踏み切れない方も、ぜひ一度ご相談ください。
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