HOME >  コラム >  歯周病と歯槽膿漏の違いは?原因や予防法・治療方法についても解説します

歯周病と歯槽膿漏の違いは?原因や予防法・治療方法についても解説します

口のなかのトラブルとして多く挙げられる歯周病ですが「歯周病って?」「歯槽膿漏とは違うの?」と疑問を抱いている方もおられるのではないでしょうか。

健康的な口内を保ちたいと考えているものの、歯周病や歯槽膿漏に関してくわしくわからない方も少なくないでしょう。

そこで今回は、歯周病と歯槽膿漏の違いについて解説します。あわせて原因や予防・治療方法についてもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。

歯周病と歯槽膿漏(歯周炎)の違いは?

歯周病とは、歯槽膿漏(歯周炎)や歯肉炎の総称です。歯肉炎は、歯茎と歯の境目などに汚れがたまり、歯茎に炎症を起こしている状態のことをいい、歯槽膿漏(歯周炎)は歯肉炎が悪化した状態のことをいいます。

歯周病とは?

そもそも歯周病とは、生活習慣病のひとつで、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。磨き残しが多いと歯の表面に歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌の塊が付着し、放置した歯垢はおよそ2週間で石灰化して歯石に変わります。

歯石は歯にこびりつき、やがて歯を支える骨を溶かしはじめます。歯がグラグラと揺れたり口臭が発生したりするようになり、最終的には自然に歯が抜け落ちるケースも少なくありません。

歯槽膿漏(歯周炎)とは?

歯槽膿漏(歯周炎)とは、歯茎の腫れや少量の出血がある歯肉炎が悪化した状態を指します。病名ではなく「歯茎から出血や膿がでている状態のこと」を表します。炎症が歯茎までに留まっている歯肉炎とは異なり、歯を支えている骨まで影響がでてしまった状態のことを指すことが多いです。

歯周病のなかでも歯槽膿漏(歯周炎)は症状が重く、自覚した時点ですでに手遅れであるケースも少なくありません。

歯周病・歯槽膿漏の4つの原因

歯周病は、成人であればほぼすべての方に何らかの兆候が見られる病気です。生活習慣病とも関連があるといわれていますが、どのようなことが原因で歯周病になってしまうのでしょうか。

ここでは、歯周病・歯槽膿漏の4つの原因について解説します。

【局所因子】歯並びや唾液分泌量などの口の状態

歯並びが悪いと口内の清掃性が悪くなるため、歯周病になりやすいようです。また、強い噛み合わせも骨の吸収を進めてしまうことがあります。

さらに、口のなかが乾燥してしまうと、殺菌効果のある唾液が減少するため、細菌が繁殖しやすくなり歯周病の危険が高まります。

【全体的因子】栄養不足や血液疾患などの全身の不調

歯周病・歯槽膿漏の予防には、からだの調子が関係することも少なくありません。疲れやストレスがたまっていると免疫力が下がり、歯茎が腫れやすくなることがあります。

また、ビタミンなどの栄養が欠乏する、白血病などの血液疾患がある、糖尿病などの代謝障害も身体の防御機構が低下し歯周病になりやすいといわれています。

【生活習慣因子】食習慣の乱れやアルコール・タバコ

食生活が乱れ、栄養バランスが悪い食事を続けていると、歯周病を悪化させることがあります。栄養が偏った食事や甘いものを間食していると、歯周病の原因である歯垢がたまりやすくなるだけでなく、虫歯ができやすい環境にもなってしまいます。

また、アルコールやタバコも健康的な口内環境へ悪影響を及ぼすため、できるだけ避けましょう。なかでも、タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させ歯茎の血流を悪くします。歯茎の血流が悪いと、歯周病の原因である細菌が繁殖しやすくなり、歯周病の進行を促進させてしまいます。

【社会心理因子】心理的なストレス

心理的なストレスの蓄積は、歯周病だけでなく全身に影響を及ぼすことがあります。さまざまなストレス因子が免疫力の低下を招いたり、回復機能を損なったりし、歯茎の腫れを引き起こします。

ストレスを完全に避けながら生活するのは困難ですが、適度にストレスを発散してため込まないよう工夫が必要です。軽い運動やストレッチは、気分転換と運動不足解消にもつながるため効果的でしょう。

歯周病・歯槽膿漏への3つの予防

歯周病・歯槽膿漏は、進行すると元に戻すことはできないため予防が大切です。進行させてしまう原因を把握し、手遅れにならないよう注意しましょう。

ここでは、歯周病・歯槽膿漏の3つの予防法を解説します。

①毎日の歯磨き

歯周病・歯槽膿漏は、磨き残しや食べかすの付着による歯垢が原因で進行してしまいます。口内に歯垢をためないことが、基本的な予防方法になります。

磨き残しが多くなる歯の裏側や奥歯、歯と歯の間も丁寧に磨くことを意識して歯磨きをするとよいでしょう。また、歯磨きはいつの間にか自己流になりがちです。間違った方法では、いくら磨いても汚れが落ちないことがあるため、定期的に歯科医院で歯磨き指導を受けておくと安心です。

②歯石の除去

自宅で丁寧な歯磨きやデンタルフロスなどを用いてケアしていても、磨きにくい部分などはどうしても磨き残しがでてしまいます。たまった歯垢はやがて歯石に変わり、歯ブラシでこする程度では落とせなくなるため、定期的に歯科医院で専門の器具を用いての除去が大切です。

また、歯科医院で定期的なメンテナンスを行うことによって、虫歯チェックや噛み合わせなども確認してもらえるため、お口全体の健康を保てるでしょう。

③からだの調子を整え、歯周病の原因を取り除く

日頃からからだの調子を整えることも歯周病・歯槽膿漏の予防には重要です。乱れた食生活やアルコール、タバコは歯周病・歯槽膿漏を悪化させる原因にもなります。栄養バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、過度な飲酒やタバコは極力控えるようにしましょう。

歯周病・歯槽膿漏の治療法は?

歯周病の治療は、まずは原因である歯垢が歯についたままの状態にしないことが大切です。取り切れない歯石などは、定期的に歯科医院で除去してもらいましょう。しかし、自宅や定期的なメンテナンスのみでは改善が見込めない重度歯周病の場合は、歯茎や骨の手術が必要なこともあります。

歯周病の予防と治療は以下のような方法行います。

  • 歯周病の予防
    基本の歯磨き指導や禁煙などの生活指導を行います。歯科医院での専門器具を用いた歯石除去も行い、予防に努めます。
  • 歯周外科
    肉眼では見えない部分についた歯石や、深い場所についている歯石は、歯茎を切開して取り除くことがあります。
  • 不適切な被せ物や詰め物のやり替え
    被せ物や詰め物が不適切な部分は、汚れがたまりやすく炎症を繰り返すことがあるため、やり替えるケースがあります。また、深い噛み合わせなどは歯周病を進行させる可能性があり、必要に応じて噛み合わせや高さを調整します。
  • 抜歯
    改善の見込みがなく、残しておくことで周囲の歯に影響を与える場合は、歯を抜くことがあります。
  • 抗生物質の投与
    歯周病が進行して痛みや腫れがひどい場合は、抗菌薬(抗生物質)を処方して、一時的に症状をやわらげることがあります。歯周病の根本の改善にはつながらないため、継続した治療の必要があるでしょう。

歯周病の治療は、一度で終わることは少ないです。症状がひどいほど通院する回数も増えてしまうため、日ごろから丁寧な歯磨きや定期的なメンテナンスで医師に確認してもらうようにしましょう。

まとめ

歯周病・歯槽膿漏の違いや、原因と予防方法について解説しました。歯周病は、安易に再発する病気なので、定期的なメンテナンスと自宅でのケアを怠らないように心がけましょう。

吉祥寺セントラルクリニックでは、歯周病治療の専門スタッフが他の分野とも連携を取りながら治療を進めています。歯周病でお困りの方、口内の健康を保ちたい方は、吉祥寺セントラルクリニックへお気軽にご相談くださいませ。

初診予約受付
EPARK歯科
無料カウンセリング予約 無料メール相談 ご予約変更・キャンセル
  • 審美治療部門
  • インプラント部門
  • 矯正歯科部門

吉祥寺セントラルクリニック

〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-4-18
ジョージフォーラムビル5F
※吉祥寺駅北口隣接
※サーティワンアイスクリームの
入っているビルの5Fです
アクセス