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歯石除去はしたほうがいい?そのままにするリスクや費用、期間などを説明

歯石はたまってきても痛みを伴うことが少ないため「歯石は放っておいても問題ないのでは?」「痛みがでたら歯科医院へ行こう」と考えている方が多いのではないでしょうか。歯の裏側や歯茎のなかについているものは目立ちにくく、気にならない方もいるでしょう。

しかし、その考え方は大変危険です。歯石は放置してしまうと、口内へさまざまな悪影響を及ぼすことがわかっています。

今回は、歯石を除去したほうがいい理由を解説します。そのままにするリスクや、除去にかかるおおまかな費用もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。

そもそも歯石とは

歯石とは、口内にある細菌が磨き残しや食べかすを餌としてプラークと呼ばれる塊を作り、プラークが石灰化したものを指します。プラークは、だ液に含まれるカルシウムなどの成分を吸収して少しずつ石灰化し、硬くなった歯石は歯にこびりつくため、通常の歯磨きでは落とせなくなります。歯茎のなかに付着した歯石は、自分では確認できないため、歯石がついていることに気づいていない方も少なくありません。

歯垢との違い

上記で歯石について解説しましたが、歯石と歯垢を混同している方が多いかもしれません。歯垢は、さきほど解説したプラークの状態のことをいいます。歯垢1mgのなかには、約10億個の細菌が住みついているといわれており、虫歯や歯周病を引き起こします。

歯と歯茎の境目あたりにたまりやすく、歯石とは異なり歯磨きで落とすことが可能です。日ごろから丁寧な歯磨きをして、歯間ブラシやデンタルフロスの併用で歯垢の蓄積を防げます。

歯石を除去しないことで起こりうるリスク

歯石を除去しないまま放置してしまうと、さまざまな問題を引き起こします。代表的な例では、歯周病の進行です。歯石のなかに住みついている細菌が歯茎の炎症を引き起こし、やがて歯を支えている骨を溶かしてしまいます。

また、歯石がたくさんついた口内は口臭がするだけでなく、見た目にも影響を与えます。歯周病が進行すると歯茎が炎症してぶよぶよした状態になるため、不衛生・不健康な印象を与えることもあるでしょう。周囲の人から口臭を指摘されてクリーニングへ訪れたところ、歯周病が進行していることが判明するケースも珍しくありません。

歯石除去は自分で行うべき?歯科医院に依頼するべき?

歯石がついてしまったら、自分で除去してもいいのか、歯科医院に任せるほうがいいのか、迷う方もいるでしょう。先ほどもお伝えしたように、歯石は歯にこびりついてしまうため、歯磨きでは落としきれません。そのため、基本的には歯科医院で専門の器具を使い除去するのが一番いいでしょう。

ここでは、自分で歯石を除去するメリット・デメリット、歯科医院で歯石を除去するメリット・デメリットについて解説します。

歯石除去を自分で行うメリット

歯石は、歯垢(プラーク)が石灰化した汚れのため、時間の経過とともに硬くなります。自分ですべて除去するのは困難ですが、石灰化途中の歯石であれば柔らかいので、自宅でも除去できることがあります。

自宅で歯石を除去すると、歯科医院に行く手間や費用がかからないことが最大のメリットです。忙しくて通院できない方や、近くに歯科医院がなくて通院が難しい方には大きなメリットとなるでしょう。また、自分で気づいたときにすぐ行えることもメリットに挙げられます。市販のものをそろえておけば、自宅で歯磨きのついでの除去も可能です。

歯石除去を自分で行うデメリット

自分で歯石除去を行うデメリットとしては、落としきれない歯石が残ってしまうことでしょう。自分から見える範囲にある歯石しか落とせないので、縁下(歯の根に近い部分)についてしまった歯石は残ったままです。きれいに除去できていないと、口内の環境改善にはつながらないため、自分での除去が無意味になることもあります。

また、無理な力で除去しようとすると誤って歯茎を傷つけてしまったり、歯茎のなかに歯石や歯垢を追いやってしまったりする可能性もあります。不衛生な環境で管理されている器具で傷をつけてしまった場合、歯茎の状態を悪化させる原因になりかねません。炎症を起こすこともあるので、最終的に歯科医院で診てもらうべきケースもあるでしょう。

歯石除去を歯科医院にお願いするメリット

歯科医院で歯石を除去すると、専門の器具やレントゲン、マイクロスコープなどを用いて、見えていない部分の歯石まで除去が可能です。専門の知識と技術を持ちあわせている歯科衛生士が行うため、自宅で行う除去では取り切れない部分までしっかり落としきれるでしょう。

また、状況に応じて使用する器具を使い分けるため、細かい部分や深い部分に付着している歯石も取り除けます。衛生管理の行き届いた器具でクリーニングを行うため、感染症や不衛生な器具による歯茎の炎症などが起きにくいメリットもあります。

歯石除去を歯科医院にお願いするデメリット

歯科医院で歯石除去をするデメリットとしては、医院へ出向く必要があり費用がかかる点でしょう。近くに歯科医院がない場合や、忙しい方は時間の捻出が難しいこともあるでしょう。歯石の量が多い場合は、通院する回数も増えるため、さらに通院が億劫になることもあるかもしれません。

また、歯石除去だけでなく、歯磨き指導や虫歯治療をすることもあり、想定外の歯科治療になることもあります。歯科医院が苦手な方、歯科治療に対して不安や恐怖心を抱いている方にとっては、ストレスとなることもあるでしょう。

歯石除去を歯科医院にお願いする場合の費用と期間

歯科医院で歯石除去をする場合、、費用はどの程度かかり、どのくらいの期間で終わるのでしょうか。

歯石除去は健康保険が適用されるので、3割負担で1,000〜3,500円ほどです。ただし、歯石除去をする際に、歯周病検査や虫歯チェック、レントゲン撮影などを同時に受けることがあり、費用がかさむことがあります。

歯石除去にかかる期間は、口内の状況によって個人差が大きくでますが、ほとんどの場合は1回では終わりません。歯石の量が多いほど、通院する回数が増えるでしょう。また、歯茎のなかに歯石がついている場合は、除去する際に出血が伴うこともあり、複数回に分けて歯石除去を行ったあと、歯茎の状態などを観察します。

歯石ができないようにするためには

歯石ができないようにするためには、歯石の原因である歯垢(プラーク)をためないことが大切です。歯垢は、歯と歯の境目の丁寧なブラッシングで取り除き、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると効果的です。

また、定期的に歯科医院でクリーニングを受け、医師に口内の状態を確認してもらうようにしましょう。裏側や奥歯のような、自分では磨きづらく汚れがたまりやすい場所は、歯科医院で確認してもらうと安心です。

まとめ

歯石除去の必要性や、放置するリスクなどについて解説しました。歯石除去は健康的な口内を保つために必要不可欠な処置です。定期的なクリーニングを受けることで、虫歯の早期発見や歯周病予防につながるでしょう。

吉祥寺セントラルクリニックでは、歯石除去やたばこのヤニ、茶渋の除去も行っています。しばらくクリーニングに行けていない方、口内環境が気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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