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矯正治療における「アンカースクリュー」とは?メリットや注意点について

歯列矯正の治療方法のひとつである「インプラント矯正」を耳にしたことのある方もおられるのではないでしょうか。インプラント矯正は歯科用語で「アンカースクリュー」といい、矯正治療でよく利用されている方法です。

しかし、アンカースクリューについてくわしく知らなかったり、インプラント矯正と聞くと手術を想像したりする方が多いのではないでしょうか。

今回は、矯正治療におけるアンカースクリューについて解説します。メリットや注意点についてもあわせて解説するので、矯正治療を検討している方や、アンカースクリューについてくわしく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

矯正治療におけるアンカースクリューとは

矯正治療における歯科用アンカースクリューとは、チタン製の小さな医療用ネジのことをいいます。チタンは生体適応性に優れているため、金属アレルギーの心配がない金属です。矯正力を高めたり、効率的に歯を動かしたりする際に適用されます。

ネジを歯茎の上からあごの骨に打ち込み、固定源として歯を動かします。歯が必要な位置まで移動したら、打ち込まれたネジは抜き取ります。骨や歯茎の傷は数ヶ月で治ることが多いです。

アンカースクリューを用いた治療法は「インプラント矯正」と呼ばれることもあるため、失った歯を補うための「インプラント手術」のような大がかりな治療を想像する方がいますが、それほど大がかりなものではありません。埋入自体は1本5~15分ほどで終了し、出血や腫れも少ないケースがほとんどです。

アンカースクリューを利用するメリット

骨にネジを打ち込むと聞くと、心配になる方や恐怖心を覚える方も少なくありませんが、適切に打ち込めばさまざまなメリットが得られる治療法です。多くの方に適用される処理なので、過度な心配は必要ないでしょう。

ここでは、アンカースクリューのメリットに挙げられる、以下の4つを解説します。

  1. 効率的に歯を動かせる
    アンカースクリューを利用すると、固定源にしている歯の移動を抑えるための装置や処置が必要なくなるため、効率的に歯を動かせます。また、固定装置の簡略化にもつながるため、患者さんの負担軽減にもなるでしょう。
  2. 治療期間の短縮につながる
    ワイヤーやマウスピースのみを用いた矯正よりも、効率的に歯を動かせるので治療期間の短縮が可能になります。スムーズに進めば目安として最大6ヶ月程度の短縮が可能になるケースもあります。
  3. 歯の無駄な動きを抑えられる
    臼歯(奥歯)を固定源として前歯を動かす場合、互いに引っ張り合うため臼歯が前に出てしまうことがあります。アンカースクリューを固定源にすると、臼歯がその場に留まれるため、前歯の移動量を増やせます。
  4. 困難な方向への移動が可能になる
    大臼歯(奥歯)の圧下や後方への移動は、これまで難しい症例とされてきましたが、アンカースクリューを利用すると、難しい方向へ歯を動かせる可能性が高まります。

アンカースクリューの利用は医師の判断に任せるようにしましょう。口内や歯の周辺組織の状態によっては、適応できないケースもあります。

アンカースクリューを利用する際の注意点

上記ではアンカースクリューのメリットを解説しましたが、注意点も存在します。アンカースクリューを利用する前に、メリットと注意点をしっかり把握しておきましょう。

ここでは、以下の4つを解説します。

  1. 治療途中で脱落することがある
    アンカースクリューは、歯を移動させたら除去します。そのため、インプラントのように骨とネジが完全に結合することがなく、途中で脱落するケースがあります。脱落したアンカースクリューは、再度埋め込む必要がありますが、同じ場所に打ち込むと再度脱落する可能性があるため、違う部位へ埋入するケースも少なくありません。
  2. 感染症を起こすことがある
    アンカースクリューはあごの骨のなかに打ち込みますが、矯正用ゴムやワイヤーを引っかける頭の部分は歯茎から出ている状態です。スクリューの周りに汚れがたまっていたり、適切なケアをしていなかったりすると、細菌感染を起こす可能性があります。
  3. 歯根を傷つけることがある
    歯の根と根の間に打ち込むため、埋入する場所が根に近いと歯根を傷つけてしまう可能性があります。そのまま放置してしまうと重大なケースにつながることもありますが、早急に対処すれば問題ないことがほとんどです。
  4. 費用が高くなってしまう
    歯列矯正の費用にはアンカースクリューの費用が含まれていないケースがほとんどです。そのため、アンカースクリューを埋入するために別途費用を支払う必要があり、矯正治療にかかる総額が高くなってしまいます。

アンカースクリューの埋入は抜歯よりも軽度な処置ですが、少なからず口内の環境を乱す可能性があります。症例によっては必要な処置でないケースもあるので、医師とよく相談した上で決定するようにしましょう。

当院で利用しているアンカースクリューについて

吉祥寺セントラルクリニックでもアンカースクリューを取り扱っており、矯正治療中の多くの患者さんが利用しています。失った歯を補うためのインプラント治療における豊富な実績を矯正治療にも活かし、矯正担当医とインプラント担当医が連携を取りながら、安全で効果の高い治療を提供しています。

また、使用しているアンカースクリューの種類は、韓国製の「デュアル・トップオートスクリューインプラント」です。日本ではまだ認可がおりていないため自己責任での申し込みとなりますが、吉祥寺セントラルクリニックでは年間1,000本以上の実績がある治療法です。アンカースクリューに関する不安や疑問点は、どんな小さなことでも丁寧に説明をしており、納得がいくまで質問できる環境を整えています。

まとめ

矯正治療におけるアンカースクリューについて解説しました。矯正治療では珍しい治療法ではなく、多くの症例で利用されています。

アンカースクリューについてくわしく知りたい方、矯正治療を検討している方は、ぜひお気軽に吉祥寺セントラルクリニックまでお問い合わせくださいませ。

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