歯周病のセルフチェックを項目別に確認!進行を早める原因についても解説!
歯周病は、歯を失う主な原因のひとつです。自覚症状の少ない歯周病に早い段階で気づくためには、普段からセルフチェックを行っていくことが欠かせません。
なかには、他人事に感じている方もいるかもしれません。しかし、歯周病は世界中で一番患者数が多い病気です。
当記事で歯周病のセルフチェック方法や原因について知っておき、事前の予防や早期での治療につなげましょう。
歯周病とは
歯周病とは、歯肉(歯茎)や歯を支えている骨が溶ける炎症性の疾患です。深刻な国民病のひとつでもあります。
多くの人が発症しているにもかかわらず、自身が歯周病であることに気づいている人はあまりいません。自覚している人が少ないのは、初期段階の歯周病には自覚症状が少ないことが原因です。
歯周病は初めの頃痛みなどの症状がほとんどないため、サイレント・ディジーズ(静かな病気)とも呼ばれています。「痛みを感じてきたと思ったらすでに重度の歯周病に至っていた」というケースも少なくありません。
歯周病は、初期の段階であれば簡単な治療によって歯の回復が可能です。サイレント・ディジーズである歯周病を早期発見するためには、日頃からメンテナンスや検査を行い、早い段階で病気に気づくことが何よりも大切です。
歯周病の原因
歯周病の主な原因は、プラークとも呼ばれる歯垢です。
プラークは酸素を嫌う性質があるため、酸素の少ない歯と歯茎の間の歯周ポケットに留まります。歯周ポケットのなかでプラークが毒素を発生させることにより、歯周病を発症してしまうのです。
プラークは歯の磨き残しのほか、口呼吸の習慣、歯ぎしりの癖、歯に合っていない被せ物などによっても蓄積しやすくなります。
歯周病が進行するとどうなる?
歯周病は、初めの頃はこれといった症状をほとんど感じません。強い痛みや腫れなどを感じることはあまりなく、自分でははっきりと気づけないという特徴を持っています。
しかし歯周病が進行して重症化してくると、痛みや出血、歯が抜け落ちるといった症状が表れ始めます。
歯周病は、歯だけに関係のある病気だと思われている方も多いでしょう。しかし、実は歯周病になると歯以外の体の部位にも悪い症状をもたらしてしまいます。
具体的には、骨粗しょう症、糖尿病、誤嚥性肺炎、心筋梗塞といった深刻な病気の発端となるケースがあります。歯を失うだけでなく、命を落とすことにもなりかねない非常に危険な病気であることがおわかりいただけるのではないでしょうか。
歯周病の放置は絶対に避け、気づいた時点ですぐに歯医者を受診するようにしましょう。
歯周病のセルフチェック
歯周病の早期発見を行うためには、自分の歯が歯周病になっていないかを定期的にセルフチェックする必要があります。以下では、歯周病のセルフチェックを行う際、とくに見ておきたいポイントを部位別に解説していきます。
全体的に見られる症状
歯周病になると、口のなか全体で以下のような症状が見られるようになります。
- 口臭が強くなる
- 口のなかがネバつく
歯周病になると、口のなかの臭いが強くなります。臭いが強くなるのは「メチルメルカプタン」というガスが主な原因です。
メチルメルカプタンは臭気の強い物質として有名で、臭いはしばしば「腐った玉ネギのよう」と称されることもあります。歯周病にかかると、菌が口のなかでメチルメルカプタンを生産するため、強い臭いを発するようになります。
メチルメルカプタンによる臭いはとても強いため、一般的な口臭清涼剤などでは消すのが困難です。根本原因である歯周病を治さなければ、メチルメルカプタンによる口臭を消すことはできません。
また口のなかに歯周病菌があると、ねばつきの症状が表れるようになります。ねばつきの原因は、細菌が持つ「ぬるぬるとした糊状の物質を作って集まる」という性質にあります。
朝起きたとき、普段よりも口のなかがねばついていると感じたことがないでしょうか。起床後に口内がねばつきやすいのは、寝ている間に細菌が増殖しているのが原因です。
歯周病菌もほかの細菌と同様に、糊状の物質を作り出します。すると結果的に、口のなかがねばつくようになります。
歯肉に見られる症状
歯周病になったとき歯肉に見られる症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 出血する
- 腫れ上がる
- 膿が出てくる
歯周病になると、体が歯周病菌と闘おうとして白血球を送り届けるための毛細血管を発達させます。すると炎症が起きて腫れ上がったり、破裂して出血したりすることにつながります。
また、腫れや出血を放置し続けることで、膿が出てくるようにもなるでしょう。
歯に見られる症状
歯周病になると、歯自体にも症状が表れます。具体的には、以下のような症状です。
- 硬い食べ物を噛んだ際に、痛みを感じる
- 歯がグラグラと揺れる
- 歯が抜け落ちる
歯周病になると歯に炎症ができるため、硬い食べ物を噛んだときに強い痛みを感じるようになります。
また、歯周病は歯肉や歯の骨を溶かしてしまう病気です。歯の骨が溶けていくことで、歯が少しずつぐらついていき、やがて抜け落ちてしまうことにもつながります。
歯周病を進行させる原因
生活習慣や日々のライフスタイルによっては、自ら歯周病を進行させてしまうこともあります。具体的には、以下のような状況が歯周病を進行させます。
- 過度なストレス
- 喫煙習慣
- 食べ物をしっかりと噛まずに食べる
- 柔らかいものや甘いものの食べすぎ
過度なストレスを日常的に受けていると、体の免疫力が低下してしまいます。免疫力の低下で体の自己防衛システムが弱まり、歯周病につながります。
また、喫煙習慣がある方も歯周病にかかりやすいです。タバコには毛細血管を収縮させて血の巡りを悪くする作用があるため、タバコを吸うことで歯が貧血を起こしてしまいます。すると歯を支える組織がダメージを受け、歯周病を引き起こしやすくなります。
ほかにも、食事を行う上での食習慣によっても引き起こされるのが歯周病です。
食事の際噛む回数が少ないと、唾液の分泌量も少なくなり、口内が細菌の繁殖しやすい環境となってしまいます。また、歯に付着しやすい柔らかな食べ物・甘いものを多く摂取することで、歯周ポケットにプラークが蓄積しやすくなります。
日頃から歯周病を予防するためには、以上のような習慣に留意して生活を送ることが大切です。
まとめ
歯周病は、自覚症状の少ないまま進行してしまう感染症です。
気づかないうちに重症化するケースも多く「気づいたときには取り返しのつかない状態になってしまっていた」ということにもなりかねないのが歯周病です。
症状の進行で、歯が抜け落ちたり、ほかの深刻な病につながったりするリスクもあります。歯周病によって大切な歯が失われるのを防ぐためには、早期に発見し、一刻も早い治療が何よりも大切です。
吉祥寺セントラルクリニックでは、難しい症例の治療を数多く成功させてきた歯科医師が在籍しています。高い技術と豊富な知識を持ちあわせる歯科医師が丁寧に対応するため、安心して歯周病の治療を受けることが可能です。
少しでも歯周病に心当たりのある方は、症状が重くなる前にぜひ一度吉祥寺セントラルクリニックへお越しください。
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