歯石とは?歯垢との違いや落とし方などを分かりやすく説明
歯に付着する汚れは歯石と歯垢に分かれます。混同してしまいがちな2つの用語ですが、実は明確な違いがあるのです。
本記事では歯石と歯垢の違いや、その落とし方について分かりやすく説明していきます。放っておくと虫歯や歯周病を引き起こす原因になるため、しっかり理解して防いでいきましょう。
歯石とは
歯石とは、簡単に言うと灰白色の石のような硬いかたまりです。歯間や歯茎の辺縁などにつきやすく、唾液に含まれるカルシウムやリンと結びつき、約2~3日かけて石灰化していきます。
・歯磨きをしているのに舌で触るとザラついている
・フロスを通すとボコッとした段差があり引っかかる
歯石はこのような違和感の有無で判断することも可能です。
また、歯の健康に以下のような悪影響を及ぼします。
・歯石の表面はでこぼこしているため、汚れが付着しやすい
・汚れが溜まりやすい環境になるため、虫歯や口臭の原因になる
・歯茎が炎症を起こす(歯肉炎)
・歯周病に罹患し、進行する
このような変化が生じるのには、次の理由が関係しています。
歯石が歯の健康に悪影響を及ぼす理由
歯石が影響を及ぼす理由は、歯石自体が細菌のかたまりでできているからです。虫歯や歯周病の原因菌が増殖して石灰化しているため、歯の健康に悪影響がでてきてしまいます。
そして一度石灰化してしまうと、いくら歯磨きを頑張っても落とすことができません。そのため、歯石になる前に予防していくことが重要です。歯石を放っておくことで虫歯や歯周病のリスクが高まるため、日々のセルフケアを念入りに行いましょう。
歯石の原因となる歯垢とは
歯垢とは別名プラークともいい、簡単に言うと細菌のかたまりです。歯の表面に付着する白いネバネバした汚れであり、歯磨きやフロスで落とすことができます。つまり、歯垢が石灰化して歯磨きでは取れなくなったものが歯石です。
歯垢は、口の中にある沢山の細菌と結びついて増殖していきます。1gの歯垢には、およそ1,000億個以上の細菌が存在していると言われており、この細菌が作った酸が歯を溶かし虫歯へ進行させてしまうこともあります。
食事をしてから約4~8時間で歯垢が作られてしまうため、石灰化しないように毎食後もしくは最低でも1日に1回は必ず歯磨きを行いましょう。
歯垢が残りやすい箇所
歯垢が残りやすいのは以下のような箇所です。
・歯間
・奥歯の裂溝(噛み合わせの溝部分)
・歯と歯茎の境目
・抜けた歯の両隣の歯面
・歯が重なっている部分
これらは全て磨き残しの多い箇所でもあります。歯垢は水に溶けにくい特徴をもっているため、うがいだけでは簡単に落ちません。歯にしっかりと付着しているので、歯ブラシやフロスが当たっていないとなかなか取れません。
つまり、歯石になる前の歯垢をセルフケアによって取り除くことが重要になりますが、気を付けていても歯石ができてしまうことがあります。そこで、次に歯石ができた場合の落とし方について詳しくみていきましょう。
歯石の落とし方
ここからは、歯石除去の基本的な流れやそれにかかる費用などについて詳しく解説していきます。
自力では取るのが難しいため、歯科医院で落とすのが基本
歯石は硬く石灰化したものなので自力で落とすことは難しくなります。そのため、気になった場合は歯科医院で取り除くのが望ましいでしょう。
歯石除去の基本的な流れとしては、最初に超音波スケーラーという医療機器で全体の歯石を除去し、仕上げにハンドスケーラーを用いて歯間や歯と歯茎の境目にある細かい歯石を丁寧に取り除いていきます。
また歯茎の中(歯周ポケット) に歯石が溜まっている場合は、歯茎が炎症して歯周病が進行している可能性があります。歯石の量によっては、数回に分けて取り除くこともあるため定期的な通院が必要です。
場合によっては痛みを伴うこともあるため、歯周ポケットの深い所に麻酔をして行う「ルートプレーニング」という治療法を用いることもあります。
最近では、自分で歯石除去ができるスケーラーのような商品がネットショップ等で販売されていますが、健康な歯や歯茎を傷つけてしまう危険もあるためおすすめしません。自力で取ろうとせず歯科医院へ定期的に受診して、正しい処置を受けましょう。
歯石を落とすのにかかる費用
歯石除去は保険適用で行うことができ、初診時の費用は約3,000~4,000円です。これは歯石除去の他に各種検査代なども含めた金額になります。
各種検査代とは、レントゲン撮影や歯周ポケットの深さを測定する費用です。この検査で虫歯や歯周病の診断を行うことができ、保険適用で歯石除去ができます。
これらの検査を省いて歯石だけを落とすことも可能ですが、病気の診断をせずに行うと保険適用外になってしまいます。その場合の費用相場はおよそ8,000円です。
歯石が付いていると、虫歯や歯周病へ進行している可能性もあります。歯の健康を守るためにもしっかり検査を受けてからクリーニングしてもらいましょう。
まとめ
歯石は、歯に付着した歯垢が約2~3日かけて石灰化したものです。歯間や奥歯・歯と歯茎の境目など、磨き残しの多い場所に溜まりやすい傾向があります。
また一度歯石になってしまうと自力で取ることは難しいため、歯科医院で定期的に落としてもらうことが重要です。除去した後も歯ブラシやフロスで念入りなセルフケアを心がけましょう。
吉祥寺セントラルクリニックでは、各種専門治療の歯科医と専門スタッフが連携して診療に取り組んでいます。そのためクリーニング中に必要な治療が見つかった場合も、安心して通える環境です。歯石が気になる方はお気軽にいらしてください。
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