インプラントのメンテナンスは必要?何をするの?セルフケア方法や通院費用・頻度も解説
インプラントのような人工物を用いた歯科治療は、治療が終われば虫歯にもならず快適だと考えている方はいませんか?実はその考え方は大変危険で、インプラントのメンテナンスを怠ると自然脱落してしまうケースもあります。
しかし、虫歯にならないインプラントになぜメンテナンスが必要なのか、疑問に感じる方もいるでしょう。
今回は、インプラントのメンテナンスについて解説します。メンテナンスの内容やセルフケアの方法、費用と頻度にも触れていくので、インプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。
インプラントのメンテナンスとは?
インプラント治療のメンテナンスは、定期的に歯科医院を受診して、埋入したインプラントがきちんと機能しているか、噛み合わせに問題はないか、感染症を起こしていないか、などを確認します。インプラントは人工物のため、メンテナンスを怠ると劣化しやすくなったり、インプラント歯周炎という感染症を引き起こしやすくなったりします。インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスは欠かせません。
歯科医院でのインプラントのメンテナンス費用と頻度
歯科医院で行うインプラントのメンテナンスは、口腔内の状態にもよりますが3~6ヶ月に一度のペースで受診します。インプラントは自由診療のためメンテナンスにも保険が適用されず、1回5,000円ほど費用が発生します。また、インプラントの状態を確認するだけでなく、虫歯や歯周病のチェックも行う場合は、保険適用で3,500円ほどです。
歯科医院でのインプラントのメンテナンス内容
定期的なメンテナンスでは、どのような内容で行われるのか気になる方も多いでしょう。主に口腔内の状態確認やインプラントのトラブル予防がメインとなります。
ここでは、メンテナンス内容についてくわしく解説します。
①口腔環境のチェック
インプラントの寿命を延ばすには、インプラントに悪影響がおよばされないように残っている歯の健康を守る必要があります。口腔内を清潔な状態に保てているか、虫歯や歯周病が進行している箇所はないかなどの確認を行います。また、被せ物や詰め物がある場合は、インプラントに影響を与える高さではないかなどの確認を行うこともあります。
②レントゲン検査
インプラントが正しく機能するためには、支えている骨の状態が良好であることが大切です。骨の状態は肉眼では確認できないため、レントゲン撮影を行って確認します。骨の状態に応じて数ヶ月~数年に一度のペースでレントゲン検査を行い、必要に応じてCT撮影を行ってよりくわしい検査をすることもあります。
③TBI(歯磨き指導)
インプラントのメンテナンスには、磨き残しが多い部分をチェックし、適切な磨き方の指導も実施されます。ブラッシングは気づかぬうちに自己流になってしまい、意識が薄れてくると簡単に済ませてしまう方も多いです。定期的に受診して磨き方を正し、清潔な口腔内を保てるよう心がけましょう。
④歯石除去
インプラントの周りや残っている歯に歯石が付着していると、インプラント周辺で細菌が増殖してインプラント歯周炎を引き起こしてしまいます。歯石は歯垢のように歯ブラシでは落とせず、歯に硬くこびりつくため自宅での除去は困難です。歯科医院で定期的に取り除く必要があるでしょう。
⑤クリーニング
インプラントは人工物のため虫歯にはなりませんが、天然歯と同様に歯の周りや歯茎の隙間に汚れがたまります。日ごろから丁寧に磨いているつもりでも、インプラントと歯茎の間には汚れがたまってしまいます。歯ブラシだけでは落としきれない汚れなどは、定期的に歯科医院専用の器具を使って落とす必要があるでしょう。
インプラントのメンテナンスの必要性
インプラント自体は人工物なため虫歯にはなりませんが、天然歯のように細菌と戦う力は持ち合わせていません。インプラントは非常に機能性に優れた治療ですが、不衛生な環境やメンテナンスが行われない環境下で使用を続けると、歯を支えている骨を溶かしてしまう「インプラント歯周炎」にかかってしまいます。
インプラント歯周炎は、天然歯でいう歯周病と同じ病気で、インプラントを支えている骨を溶かしてしまいます。一度溶けてしまった骨は元に戻らず、ひどい場合はインプラントが脱落してしまうこともあるでしょう。状態が悪いと、再手術ができないケースもあるため注意が必要です。インプラントの機能を長く保ち、インプラント歯周炎を防ぐためにも、定期的なメンテナンスは欠かせません。
【セルフケア】自分でできるインプラントのメンテナンス
インプラントのメンテナンスは、定期的に歯科医院で行うメンテナンスだけでは賄いきれません。日ごろから自宅で行うセルフメンテナンスが非常に重要となるため、以下で紹介するケアを意識してみましょう。
- ブラッシング
- デンタルフロス
- デンタルリンス
では、それぞれケアの方法をくわしく解説します。
①ブラッシング
セルフケアの基本は、歯ブラシを用いた丁寧なブラッシングです。1本ずつ丁寧に磨くことを意識してのブラッシングが大切です。また、歯ブラシはグーの手で持ってしまうと力が入りすぎてしまうため、えんぴつ持ちに切り替えます。やさしい力で細かい部分も磨ききるよう意識しましょう。
さらに、ヘッドの小さいワンタフトブラシを併用すると、より磨き残しを減らせます。磨きにくい奥歯や歯の裏側を磨く際に活用しましょう。歯と歯の間に隙間がある方は、歯間ブラシを使う方法もあります。歯科医院で適切なサイズを選んでもらうとよいでしょう。
②デンタルフロス
歯と歯の隙間汚れは歯ブラシでは落としきれないため、デンタルフロスを使用します。ブラッシングをしたあとに、デンタルフロスを歯と歯の間に挿入し、前後にゆっくりと動かしながら汚れを絡み取ります。歯茎の近くは強い力で動かすと出血してしまうため、歯の側面に沿わせながらゆっくりと動かすようにしましょう。
デンタルフロスにはワックスタイプと、ノンワックスタイプがあり、これまでデンタルフロスを使ったことがない方は、滑りやすいワックスタイプを選ぶとよいでしょう。また、指巻きタイプがうまく使えない方は、持ち手付きタイプを選んでも問題ありません。使いやすいほうを選び、継続的な使用が大切です。
③デンタルリンス
デンタルリンスとは、マウスウォッシュのような口内洗浄液のことです。歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に作用し、インプラント歯周炎を防ぐ効果が期待できます。市販のものでも構いませんが、歯科医院でインプラント用が販売されていればそちらが好ましいでしょう。
ただし、デンタルリンスはあくまでもブラッシングやデンタルフロス後の仕上げとして使用するものです。デンタルリンスで口をゆすぐだけでは汚れは落ちないため、ブラッシングやデンタルフロスの代わりに使わないよう注意しましょう。
まとめ
インプラントのメンテナンスについて解説しました。インプラントはきちんとケアすることで10年以上正しく機能する治療です。手術後のメンテナンスが寿命を左右するため、日ごろから意識して生活するようにしましょう。また、生活のなかで違和感や痛みを覚える場合は、放置せずに医師へ相談することが大切です。
吉祥寺セントラルクリニックでは、難症例にも対応する高い技術を有した医師がインプラント治療を担当しています。また、各分野の専門医も在籍し、安全性に配慮した治療を提供できるよう取り組んでいます。インプラント治療でお悩みの方、インプラントの治療後に不安がある方は、ぜひ吉祥寺セントラルクリニックへお気軽にお問い合わせくださいませ。
-
-
-
チームによる連携治療
-
保証制度
-
特別プログラム
- 症例写真
- 動画案内
- 体験談
-
Q&A
-
吉祥寺セントラルクリニック
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-4-18
ジョージフォーラムビル5F
※吉祥寺駅北口隣接
※サーティワンアイスクリームの
入っているビルの5Fです
アクセス