歯の隙間を自分で埋めるのは絶対にダメ!原因や安全な治療方法を詳しく解説
歯に隙間があると幼い印象に見えることもあり、隙間を埋めたいと考える方が多いのではないでしょうか。歯科医院で治療を受けると費用がかかるため、自分で何とかしたいと考えている方もいるでしょう。
しかし、自分で歯を動かしたり目立たなくさせたりするのは、大変危険な行為です。失敗すると悪化する場合もあるので、絶対にやめましょう。
そこで今回は、歯の隙間を埋める方法について解説します。歯に隙間ができてしまう原因や、安全な治療方法についても解説するので、歯並びでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
歯の隙間ができてしまう原因
歯に隙間ができてしまう原因には先天的なものもありますが、習慣などによる後天的な要因が関係していることもあります。日ごろの意識を少し変えるだけで、歯に隙間ができる原因を食い止められるかもしれません。
ここでは、歯の隙間ができる主な原因について解説します。
顎の骨格の変化
顎の成長にともない、これまで隙間がなかった部分に隙間ができるケースがあります。また、うつ伏せや横向きなどの寝方による骨格の変化も考えられます。全身の骨格に歪みが生じてしまうと、顎や歯列にも影響をおよぼし、隙間を作ってしまうケースもあるでしょう。
歯の本数が多い・少ない
歯の本数は、通常であれば上下あわせて28本ですが、歯の本数が少なかったり多かったりすると歯に隙間ができやすくなります。生まれつき歯が少なかったり、虫歯などで歯を失ったりすると、本来あるべき歯がないためスペースが空いてしまいます。また、歯の本数が多い場合も、余分な歯が並んでいるため歯列がきれいにそろわなくなってしまうことがあるでしょう。
歯が削れている
歯に隙間ができる原因として、日ごろの習慣で歯が削れているケースも考えられます。寝ている間の食いしばりや歯ぎしりは、歯に強い力がかかり続けるため、歯の一部が削れてしまいます。
また、歯磨きの際に、強い力でゴシゴシ磨いてしまうと歯質が摩耗してしまうケースもあります。無意識に行っている食いしばりなどは歯科医院で歯を保護するマウスピースを作成し、歯ブラシは柔らかいタイプでやさしく磨くように心がけましょう。
舌の癖によるもの
舌の正しい位置は、上顎の前歯より少し後ろのくぼみに、舌先をつけて口のなかに納まっている状態です。しかし、舌先で前歯を押す癖があったり、歯の隙間から舌を出したりする癖がある場合、歯に圧力がかかってしまいすきっ歯になるケースがあります。舌癖を改善しない限り、歯の隙間は埋まらないため、まずは舌癖改善のトレーニングを受けてみましょう。
歯の隙間を自分で埋めるのは絶対にダメ!
歯科医院で治療を受けると、費用がかかってしまい高額になるケースもあるため、自力で治そうとする方が少なくありません。しかし、歯の隙間を自分で埋めるのは大変危険です。
ここでは、歯の隙間を自分で埋めようとすると起こり得る危険性について解説します。
歯並びが悪化する
自分で歯に力を加えたり、隙間を埋めるために詰め物をしたりしてしまうと、現状よりもさらに隙間が大きくなってしまうことが考えられます。元の状態に戻せなくなることもあるので、自分で隙間を埋めるのは絶対にやめておきましょう。
歯茎・神経にダメージを与える
歯に無理な力をかけ続けたり、気になって触ったりしていると、歯茎や歯の神経にダメージを与えてしまう可能性もあります。歯茎からの出血や、最悪の場合は歯の神経を取る処置をしなくてはならないケースもあるでしょう。気になる場合は、歯科医院へ相談してみましょう。
歯の寿命を縮める
自己流で隙間を埋める方法を試してしまうと、歯に負担がかかり寿命が短くなることも考えられるでしょう。誤った方法が原因で歯周病になったり、歯茎が感染症を引き起こしたりする可能性が高くなってしまいます。それぞれ歯にダメージを与え寿命を縮める原因となります。
歯科医院で歯の隙間を埋める方法
歯の隙間を自分で埋めることの危険性について解説しましたが、では実際に歯科医院での治療はどのような方法があるのか、気になる方が多いのではないでしょうか。
ここでは、歯科医院で歯の隙間を埋める治療法について解説します。
ラミネートベニア
ラミネートべニアは、歯の表面を薄く削り、セラミック製のべニアを貼りつけて見た目の改善を図る治療です。使用する材料はセラミックなので金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられるでしょう。治療時の痛みもほとんどなく、短期間で治療が終了するメリットがあります。
しかし、健康な歯を削る必要があることや、元の歯がねじれて隙間ができている場合には適用できないケースがあります。また、健康保険は適用できないため、治療費は1歯5~15万ほどと医院によって差があります。
ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングは、歯科用のレジンなどを使用して歯を継ぎ足し、隙間を埋めて見た目を改善させる治療です。レジンで隙間を埋める方法なので、歯を削ることに抵抗がある方でも安心です。基本的には一回で終わることが多く、健康保険が適用されると費用は数千円ほどなので、受けやすい治療といえるでしょう。
しかし、レジンが劣化すると着色したり、欠けたりすることがあるため、その場合は再治療が必要です。また、レジンは元の歯の色味にあわせるため、治療後はホワイトニングが受けられないデメリットがあります。
歯列矯正
歯列矯正で歯を動かし、歯列や噛み合わせを整えて隙間を埋める方法もあります。
ワイヤー矯正では、歯にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、その間にワイヤーを通して歯を動かす方法です。もっともメジャーな矯正方法で、適応できる症例が多いことが特徴です。表側に装置を付けると目立ってしまうことがありますが、近頃では審美面に配慮した装置も普及しています。費用は、だいたい60~100万円ほどで、治療には2~3年ほどかかります。
他には、形の異なるマウスピースを段階ごとに交換しながら歯を動かす、マウスピース矯正もあります。マウスピース矯正では、透明で薄いマウスピースを使用するため、装着していてもほとんどわかりません。また、自分で取り外せるため、これまでと同じような生活を送れるでしょう。しかし、マウスピース矯正には適応できない症例があるため、希望する場合は医師とよく相談する必要があります。費用は120万円ほどで、治療には2~3年ほどかかります。
まとめ
歯に隙間ができる原因や、隙間を埋める治療方法について解説しました。歯の隙間は見た目に影響をおよぼすだけでなく、歯の健康にとってもよくないケースが多いです。自分で隙間を埋める方法はなく、そのまま放置していても治ることはないので、歯の隙間で悩んだ場合は歯科医院へ早めに相談するようにしましょう。
吉祥寺セントラルクリニックでは、各分野の専門医と技工士や歯科衛生士がそれぞれ連携を取り合いながら、最善の治療を提供できる環境を整えています。歯医者が苦手な方でも通院しやすいよう、安全性にも配慮した空間で治療を提供しています。歯並びや噛み合わせでお困りの方、口元の印象でお悩みの方、吉祥寺セントラルクリニックへお気軽にご相談くださいませ。
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