歯列矯正にはどんな種類がある?各治療の特徴や費用相場、選び方を解説
歯列矯正と一口にいっても、矯正の方法にはさまざまな種類があります。当記事では、各方法の特徴や費用の相場、および選び方について解説します。「歯列矯正を行いたいが、どの方法で行えばよいかわからない」とお悩みの方は、ぜひご覧ください。
歯列矯正の種類・特徴
歯列矯正には、主に5つの種類があります。
- ワイヤー矯正(表側矯正)
- ワイヤー矯正(裏側矯正
- マウスピース矯
- インプラント矯正
- コンビネーション矯正
ワイヤー矯正
1つ目は、ワイヤー矯正です。ワイヤー矯正とは、ワイヤーでできた装置を歯に取り付けて行う矯正方法のことを指します。ワイヤー矯正には、歯の表側に装置を取り付ける表側矯正と、裏側に取り付ける裏側矯正の2種類が存在します。
表側矯正
表側矯正は装置の種類が多いため、自分に合ったものを選択できるという強みを持っています。また、歴史が深い矯正方法のため実績豊富なほか、比較的幅広い症例に対応できるというのも特徴のひとつです。なお、銀色の装置を取り付けた場合、やや装置が目立ちやすいというデメリットも持っています。
表側矯正のメリットをまとめると、以下のとおりです。
- 自分に合った装置の種類を選択できる
- 重度の症例にも対応できる
- 昔から行われてきた治療方法で、実績が豊富
注意点は、以下のとおりです。
- 銀色の装置を付けると、やや目立ちやすくなる
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正は、装置を歯の裏側に装着する矯正方法です。表側矯正とは違い、舌がある方に装置を取り付けるため、表側矯正よりも目立ちにくく、周りの人から矯正していると気づかれにくい点が最大の強みでしょう。
しかし矯正装置を装着することで歯磨きがしにくくなるため、虫歯のリスクが高くなってしまいます。
また、舌に近い場所に装置を取り付けることで、常時舌に触れてしまい、ストレスや痛みを感じやすいというデメリットもあります。
裏側矯正のメリットをまとめると、以下のとおりです。
- 矯正装置が目立ちにくい
注意点は、以下のとおりです。
- 装置が常時舌に触れるため、ストレスを感じやすい
- 虫歯のリスクが高くなる
マウスピース矯正
続いての矯正方法は、マウスピース矯正です。マウスピース矯正とは、歯にマウスピースを取り付けて矯正を行う方法のことを指します。
装着するマウスピースは透明であるため、周りから矯正していると気づかれにくい点がメリットです。また、ワイヤー矯正とは違い、患者さん自身が自由に取り外しできる点も特徴のひとつといえるでしょう。
歯磨きや食事の際はマウスピースを取り外せるため、衛生面を保ちやすいのが強みです。しかし規定の装着時間を守らないとうまく矯正ができないため、自己管理が欠かせないという注意点もあります。
マウスピース矯正のメリットをまとめると、以下のとおりです。
- 装置が透明なため、目立ちにくい
- 比較的痛みにくい
- 自由に取り外しできるため衛生的
注意点は、以下のとおりです。
- 装着時間をしっかりと守る必要がある
- ワイヤー矯正に比べて期間は長くなる
インプラント矯正
インプラント矯正とは、チタン製の小さなネジ(アンカースクリュー)を歯茎の骨に埋入して行う矯正方法のことです。埋め込んだアンカースクリューを固定源として、歯を動かします。
笑顔を浮かべた際に歯茎が大きく露出する「ガミースマイル」を治せる数少ない矯正方法でもあります。
インプラント矯正のメリットは、以下のとおりです。
- ガミースマイルに対応している
- 治療期間が比較的短い
- 比較的痛みにくい
注意点は、以下のとおりです。
- アンカースクリューが抜けるリスクがある
コンビネーション矯正
コンビネーション矯正とは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つの方法を組み合わせた治療のことを指します。
具体的な治療方法は、歯科医院によってもさまざまです。例としては、まずマウスピース矯正で前歯の歯並びのみを整えたあとに、ワイヤー矯正で全体をしっかりと整える、といったステップで治療を行います。
2つの矯正方法それぞれのよいところを活かし、比較的短い期間と安い費用で治療を行える方法です。
コンビネーション矯正のメリットをまとめると、以下のとおりです。
- ワイヤー矯正の強み(歯を素早くしっかりと動かせる)を活かせる
- マウスピース矯正の強み(通院頻度が少ない、透明なため周りから気づかれにくい)を活かせる
注意点は、以下のとおりです。
- ワイヤー矯正の期間は、ワイヤー矯正の弱み(装置が目立ちやすい、口内を傷つけやすい)が影響してしまう
- マウスピース矯正の期間は、マウスピース矯正の弱み(装置の管理に手間がかかる)が影響してしまう
【種類別】歯列矯正の費用相場
上記で解説した歯列矯正の費用相場をまとめると、以下のとおりです。
歯列矯正の種類 | 費用相場の目安 | 治療期間の目安 |
---|---|---|
ワイヤー矯正(表側矯正) | 70〜105万円 | 2〜3年 |
ワイヤー矯正(裏側矯正) | 100〜150万円 | 2〜3年 |
マウスピース矯正 | 90〜110万円 | 1〜3年 |
インプラント矯正 | 2〜10万円(1本あたり) | 半年〜1年 |
コンビネーション矯正 | 120〜130万円 | 1〜2年 |
自分に合った歯列矯正の選び方
矯正方法にはさまざまなものがありますが、どれを選んだらよいか迷っている方も多いでしょう。以下からは、自分に合った矯正方法の選び方について解説します。
目立たない矯正をしたい人向け
装置が目立ちにくく、周りから矯正していると気づかれにくい方法で治療を行いたい人には、以下の方法がおすすめです。
- 裏側矯正(舌側矯正)
- ホワイトワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- コンビネーション矯正
どの矯正方法も装置が目立ちにくいため、周りの目が気になる方でも安心して治療が行えます。
とくにマウスピース矯正の場合「透明とはいえどうしても気になる」という場合は一時的に取り外してしまうことも可能です。モデルの仕事をしているなど、人前に出る機会の多い方は、取り外し自由なマウスピースがより安心できるかもしれません。
短期間で完了を目指したい人向け
短期間で矯正を終わらせたい方には、以下の矯正方法がおすすめです。
- 表側矯正
- インプラント矯正
上記の治療方法は比較的短い期間で完了しやすいため、多忙な方でもスムーズに矯正を行えます。
症状が強い歯並びを矯正したい人向け
症状が強い方におすすめしたい矯正方法は、表側ワイヤー矯正です。
ほかの矯正方法の場合、重度の出っ歯などの重い症状がある歯には対応できないケースもあります。しかし表側ワイヤー矯正は、ほかのものよりも歴史が長く、さまざまな治療に使われてきた矯正方法です。そのため適応症例が広く、重度の症状にも対応しやすいという特徴を持っています。
ほかの方法では治療が難しいといわれた方でも、表側ワイヤー矯正であれば治療が可能である確率が高まるでしょう。
痛みの少ない矯正をしたい人向け
治療中の痛みをなるべく抑えて矯正を行いたい方には、以下の方法をおすすめします。
- マウスピース矯正
- ホワイトワイヤー矯正
- インプラント矯正
マウスピース矯正はほかの方法よりも比較的ゆっくりと歯を動かすため、歯が動く際の痛みが抑えられるというメリットを持っています。
また、歯の表側で行うホワイトワイヤー矯正の場合、歯の裏側で舌にこすれて切り傷になる心配がないため、舌を痛めるリスクを抑えて治療できます。
インプラント矯正はネジを骨に埋め込むため、痛そうというイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし埋入の際には麻酔を行うため、痛みを感じることはほとんどありません。
まとめ
歯列矯正は、方法によってさまざまなメリットや注意点を持っています。ライフスタイルやこだわりたい条件などにあわせ、自身に合った矯正方法を選択してみてください。
吉祥寺セントラルクリニックは、吉祥寺駅と隣接した通いやすい歯科医院です。難しい症例にも対応できる実績豊富なドクターによって、安全性の高い治療を実現します。歯列矯正を行いたい方は、ぜひ一度ご来院ください。
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