インプラント治療を行うメリット・デメリットを解説！入れ歯よりおすすめ？
事故などで歯を失ってしまった場合などは、「歯を補う治療がしたいけど、どの治療法がいいのかわからない」という方は多いでしょう。そんな方におすすめしたいのが、近年治療実績を挙げているインプラント治療です。
歯を補う治療のひとつであるインプラントは、入れ歯やブリッジよりも自然歯に近い人工歯を埋め込める治療法です。
この記事では、インプラント治療の概要・メリット・デメリットをそれぞれ詳しく解説していきます。インプラント治療について気になっている方や自分に合った治療法を知りたい方はぜひお読みください。
インプラント治療とは？
インプラント治療は、失った歯の代わりに新たな人工の歯を埋め込む治療です。インプラントの手術では、あごの骨にチタンやチタン合金製の人工歯根を埋め込んでいきます。
チタンやチタン合金の特徴は、人間の骨になじみやすいがある点です。インプラントは骨にスムーズに取り込まれやすく、しっかりと結合してくれる特徴を持っています。
インプラント治療を行う6つのメリット
インプラント治療には、以下の6つのメリットがあります。
- 入れ歯よりも強く噛めるようになる
- 健康な歯を削ることがない
- 自然な見た目になる
- 入れ歯を取り外す手間がなくなる
- あごの骨がやせるのを予防できる
- はっきりと発音できるようになる
①入れ歯よりも強く噛めるようになる
インプラント治療におけるメリットの1つ目は、入れ歯よりも強く噛めるようになることです。
入れ歯では、「あまり自分の歯という感覚がなく、美味しく食事を味わえない」と感じる方もいらっしゃいます。しかしインプラントでは、人工歯根を骨に取り込んで結合させる治療ですので、入れ歯よりもより人体に近いものとなり、自然歯のようにしっかりと噛む感覚を味わうことができます。
そのほか、インプラントは噛み合わせのバランスを整えるのにも効果的です。歯は1本でも失うと全体の噛み合わせのバランスが悪くなってしまうという性質を持っています。失った歯のスペースにほかの歯が移動し、歯並びが崩れることが原因です。
噛み合わせのバランスが崩れると、以前よりも歯を強く噛めなくなります。その結果、栄養バランスに偏りが起きたり、消化器官に負荷をかけたりする原因になりかねません。歯並びの良い歯でしっかりと噛むためには、インプラントがおすすめです。
②健康な歯を削ることがない
2つ目のメリットは、健康な歯を削ることがないという点です。
ブリッジや入れ歯の場合、残っている自分の歯を削らなければなりません。差し歯がしっかりとはまるよう、差す歯の両隣の歯を削る必要があるためです。
せっかく自分の健康な歯が残っているのに、自ら削る選択をするのには大きな抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。
一方、インプラントの治療法であれば健康な歯を削る必要がありません。インプラントはブリッジなどと違い、周囲の歯で支えず独立して差し込むことができるためです。自身の自然歯を傷付けずに人工歯根を埋め込みたい方には、インプラント治療は特におすすめの方法です。
③自然な見た目になる
メリットの3つ目は、自然な見た目になるという点です。
インプラントを行った歯は審美性が高くなるというのもメリットのひとつです。審美性とは、見た目の美しさのことを指します。
インプラントは自然歯に非常に近いため、人工歯根でありながらも綺麗な見た目となるのが特徴です。一方、総入れ歯の場合、どうしても色味などに違和感が生じてしまいます。部分入れ歯であっても、笑顔を浮かべた際に金具が見えてしまうため、審美性に欠ける部分があるのが難点です。
にっこりと歯を見せて笑うことができるのも、見た目が美しいインプラントの特徴といえるでしょう。
④入れ歯を取り外す手間がなくなる
4つ目のメリットは、入れ歯を取り外す手間がなくなるという点です。
入れ歯の場合、就寝前や食事を終えた後などに定期的に取り外す必要があります。長くつけていると歯周病や口内炎を引き起こす可能性があるからです。そのため、取り外す必要がありますが、この手間に億劫さを感じるという方は少なくないでしょう。
一方、インプラントであれば一度装着した人工歯根を外すことはまずありません。自然歯のようにずっとつけたままにできるため手間がかからず、利便性に優れています。
⑤あごの骨がやせるのを予防できる
5つ目のメリットは、あごの骨がやせるのを予防できる点です。
入れ歯で物を噛むようになると、あごの骨に振動が行き渡りにくくなってしまいます。その結果あごの骨が少なくなり、やせていってしまうリスクがあります。
一方インプラント治療は、あごの骨に人工歯根を埋め込む治療法です。この場合、咀嚼した感覚が自然歯と同様にあごの骨に伝わっていきます。つまり、あごの骨に問題なく振動が行き渡るため、あごの骨がやせにくくなり歯の健康を長く保てるのです。
⑥はっきりと発音できるようになる
6つ目のメリットは、はっきりと発音できるようになることです。
歯を失うと、失った歯のスペースから息が漏れて正常な言葉の発音が難しくなります。こうした問題は入れ歯によっても解決できますが、入れ歯の場合喋っている最中に入れ歯がずれてきてしまうこともあります。
インプラントの場合、しっかりと埋め込まれているため簡単にずれてしまうことはありません。そのため、安心して会話することが可能です。
インプラント治療を行う5つのデメリット
インプラント治療には多くのメリットがありますが、その反面、費用面や健康面でのさまざまなデメリットも存在します。
インプラント治療の主なデメリットは、以下の5つです。
- 保険適用外のため治療費が高額になりやすい
- 治療期間が入れ歯・ブリッジよりも長め
- 手術が必要なため体に負担がかかる
- 定期的にメンテナンスをする必要がある
- 痛みや感染症のリスクがある
①保険適用外のため治療費が高額になりやすい
1つ目のデメリットは、保険適用外のため治療費が高額になりやすい点です。
インプラント治療は基本的に保険適用外の治療であるため、どうしても家計に負担をかけてしまいます。ブリッジや入れ歯の場合は、保険の対象となる材質も用意されていますので、費用を比較的安く抑えられやすいです。
②治療期間が入れ歯・ブリッジよりも長め
インプラント治療は、入れ歯やブリッジなどの治療方法よりも、かかる期間が比較的長めです。
この理由は、インプラント治療の中にある人工歯根を骨に結合させるフェーズにあります。インプラント治療では埋め込んだ人工歯根を骨に結合させる必要があるため、短くても2〜3ヶ月の期間がかかります。
③手術が必要なため体に負担がかかる
3つ目のデメリットは、手術が必要なため、体に負担がかかるという点です。
入れ歯やブリッジといった治療方法の場合、特に外科的手術を行う必要はありません。一方、あごの骨に人工歯根を埋め込むインプラントでは手術が不可欠ですので、負担がかかるリスクがあります。
④定期的にメンテナンスをする必要がある
4つ目のデメリットは、定期的にメンテナンスをする必要がある点です。
インプラントは感染症になりやすいというリスクを持っているため、健康を維持するためには定期メンテナンスが必要です。
⑤痛みや感染症のリスクがある
5つ目のデメリットは、痛みや感染症のリスクがあるという点です。
インプラント治療を行った場合、インプラント歯周炎という感染症を引き起こす可能性があります。メンテナンスを受けることで、リスクを減らせますので、定期的に歯科医院で状況を確認してもらいましょう。
インプラント治療を行えるどうかかは専門医に相談を
優れた面の多いインプラント治療ですが、残念ながらすべての患者さんが受けられる治療法ではありません。一部の持病をお持ちの場合は、インプラント治療が受けられない可能性があります。インプラント治療の妨げとなる可能性のある病気の例としては、以下のものが挙げられます。
- 心疾患
- 貧血
- 糖尿病
- 骨粗しょう症
上記の病気の他にも、タバコを吸う方は注意が必要です。インプラント治療中や治療後にタバコを吸うことで、人工歯根とあごの骨の結合が弱くなってしまうことがあります。歯が揺れたり、外れてしまったりするリスクもあるので、注意が必要です
自分が治療を受けられるかが知りたい方は、まず専門医に相談してみることをおすすめします。
まとめ
インプラントはさまざまなメリットを持った治療法です。人工歯根でありながらも自然歯に近く、歯を失う前の審美性や快適な噛み心地を取り戻してくれます。
その一方で、費用面や健康面でのデメリットもある治療です。また、持病によってはインプラント治療が行えないケースもあります。
インプラント治療が本当に自分に合った治療法なのかを確かめる最も効率的な方法は、医師に相談することでしょう。
吉祥寺セントラルクリニックでは、治療に関する相談を受け付ける無料カウンセリングを実施しています。失った歯を取り戻し、健やかに食事や会話を楽しみたい方は、Webサイトのお問い合わせフォームよりぜひ一度ご連絡ください。
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