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乳歯がなかなか抜けないけど大丈夫?考えられる原因や影響について解説

乳歯が抜け落ちた後の永久歯への生え変わりを、子どもの成長として楽しみにしている保護者の方も多いのではないでしょうか。しかし、乳歯がなかなか抜けない、動いているけど抜けそうにない、と悩む方も少なくありません。

今回は、乳歯が抜けない原因や考えられる影響について解説します。子どもの乳歯が抜けないと悩んでいる保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

乳歯が抜ける時期はいつ?

子どもの乳歯は一般的に6歳ごろからグラグラしたり抜けたりしはじめます。一番奥の歯が生えはじめるころに、乳歯と永久歯が生え変わりはじめます。

ただし、永久歯への生え変わりは個人差がとても大きく、男子よりも女子の方が早い傾向にあります。兄弟やお友達などと比べて心配になることもありますが、生え変わりのスピードが多少ゆっくりでも過度な心配は必要ないでしょう。

乳歯が抜けない原因として考えられる5つのこと

なかなか乳歯が抜けないと、「何か悪い部分でもあるのかな?」と不安を感じてしまいますよね。乳歯が抜けない原因はさまざまですが、ここでは一般的に考えられる、以下の5つの原因を解説します。

  • 永久歯の成長が遅れている
  • 永久歯がずれて生えている
  • 永久歯が埋伏している(埋伏歯)
  • 乳歯が癒合歯になっている
  • 先天性欠如

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

永久歯の成長が遅れている

永久歯は、乳歯のすぐ下の骨の中で成長しています。永久歯の成長が進み生える準備が整うと、乳歯の根っこを吸収して溶かしてしまうので、乳歯がグラグラして抜け落ちるというメカニズムです。

永久歯の成長が遅れていると、乳歯の根っこが吸収されないので歯が抜け落ちません。成長には個人差があり、中には中学生に上がってから抜けるケースもあるため、医師に確認してもらいながら様子を見るのがよいでしょう。

永久歯がずれて生えている

本来であれば乳歯のすぐ下で成長している永久歯がずれた位置で成長していると、乳歯の根っこがうまく吸収されないため抜け落ちないことがあります。

抜け落ちずに残ったままの乳歯は、場合によっては抜歯する必要があります。そのまま放置しておくと、矯正治療が必要になるケースもあります。定期的な検診へきちんと通うか、早めに相談しておくと安心でしょう。

永久歯が埋伏している(埋伏歯)

埋伏歯とは、永久歯があごの骨の中に埋まっている状態の歯を指します。埋まったまま生えてこないケースもあれば、一部だけ生えてくるケースもあります。代表的なものだと、親知らずが埋伏歯であるケースが多いです。

永久歯が埋まったままだと、乳歯の根っこが溶かされないので抜け落ちません。埋伏歯は自宅では確認できないことがほとんどなので、定期的に歯科医院でレントゲン写真などを用いた確認をしてもらうとよいでしょう。放置しておくと歯並びに問題が生じる可能性もあるため、早めの受診が大切です。

乳歯がくっついている

永久歯の成長に問題はなくても、乳歯同士でくっついてしていると根っこがうまく吸収されないことがあります。乳歯がくっついてしまう原因ははっきりしていませんが、胎児のときに作られた乳歯の同じ芽から歯が生えはじめていたことが原因と考えられています。

永久歯の成長に合わせて乳歯を抜歯すると、下からきちんと永久歯が生えてくるケースがほとんどです。検診などで癒合歯があると指摘された場合は、定期的に状態を診てもらうようにしましょう。

先天性欠如

子どもが成長するにつれ、20本の乳歯が抜け落ちて28本の永久歯に生え変わります。しかし、中には先天的に永久歯の数が少ない子どももいます。専門的には、「先天性欠如」と言います。

永久歯が欠如する位置は、前から2番目と5番目の歯であることが多いです。この場合、永久歯が成長していないため乳歯の根っこが溶かされず、抜け落ちることはありません。気になることがあれば、歯科医院でレントゲン写真を取れば確認できるので、相談してみましょう。

乳歯が抜けないと、どんな影響がある?

乳歯がなかなか抜けない原因として考えられることを解説しました。では、乳歯が抜けないとどのような影響を及ぼしてしまうのでしょうか?

次に乳歯が抜けないことが原因で引き起こす、悪影響を解説します。

虫歯ができやすくなる

乳歯が抜けずに残っていると、虫歯ができやすくなる可能性があります。乳歯は永久歯に比べて、弱い歯です。虫歯になりやすく、かつ進行も速いため、ケアを怠ると簡単に虫歯になってしまいます。

また、乳歯が虫歯になると隣の健康な歯に影響を与えてしまうこともあります。いつまでも抜けない乳歯がある場合は、他の歯を守るためにも早めに医師へ相談しましょう。

歯並びが悪くなる可能性がある

乳歯が抜けないまま放置してしまうと、大人になってから歯並びが悪くなる可能性があります。他の歯とのバランスが悪くなってしまい、歯並びだけでなく咬み合わせにも影響を及ぼします。

子どもの成長スピードによっては、中学生くらいまでは乳歯が抜けないこともありますが、なかなか抜けないと心配な場合は歯科医院で原因を確認してもらいましょう。

なかなか抜けない乳歯の抜き方

なかなか抜けない乳歯は、本人にとっても違和感があるでしょう。乳歯を抜くために歯科医院へ行くことを怖がる子どももいるかもしれません。

ここでは、自宅で乳歯を抜いても問題ないタイミングを紹介します。

タイミング1:グラグラしはじめたとき

歯がグラグラしはじめ、どうしても不快に感じる場合などは、自分で抜いてしまっても大丈夫です。

また、歯ごたえのあるものを食べさせたり、よく噛んで食事をさせたりすると、食事中にポロッと抜けることもあります。自分で抜くのが怖い、家族が触ると嫌がる場合は、食事中に自然と抜けるよう環境を整えてあげるとよいでしょう。

タイミング2:ほとんど歯茎から取れているとき

歯茎の上で歯が「ブラブラ」している場合も、自分で抜かせても心配ないです。元気な子どもであれば、「引っ張っていいよ」と声をかけるだけで、物怖じせずに引っこ抜くケースも多いです。

感染を防ぐために手指はきれいに洗って消毒をしたあと、指で歯をつまんで軽く引っ張るか、揺さぶって抜きます。抜いたあとは、念のため清潔なガーゼなどを噛ませて止血をします。あまりにも痛がったり血が溢れたりする場合は、すぐに歯科医院へ相談しましょう。

こんな乳歯は、歯科医に診てもらおう

グラグラしている乳歯は自宅で抜いてしまっても問題ないことが多いですが、以下のような乳歯は医師に確認してもらいましょう。

  • 転んで乳歯が折れた、抜けた
  • 乳歯がグラグラしているのになかなか抜けない
  • 乳歯が虫歯で溶けている
  • 片側だけ抜けていない
  • 歯がグラつくのが早い気がする

自宅では判断できないことも多いので、気になることや心配なことがあれば歯科医院へ相談しましょう。かかりつけの歯科医院を早めに見つけておくと、見慣れた医師に診てもらえるので負担も少なく通えるでしょう。

まとめ

早い段階で乳歯が抜けない原因が分かっていると、成長に合わせた処置が可能になります。あまり神経質になって心配しなくてもよいケースもあるので、まずはお近くの歯科医院へ相談してみましょう。

乳歯が抜けない、虫歯などがあって今後が心配という方は、ぜひ吉祥寺セントラルクリニックへお気軽にご相談くださいませ。

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