セラミック治療
セラミック治療とは
上顎前歯1本をセラミッククラウンで治療しました
虫歯の治療などで削った歯を、白い陶材(セラミック)で補う補綴(ほてつ)治療です。保険対象外の素材を使用しますので費用が高くなりますが、ホワイトニングよりも希望通りの白さにでき、歯の形や歯並びを良くして口元の審美性を高めることができるという利点があります。
以前は、虫歯の治療をされる際に、審美性の高いセラミック素材を選ばれるという方が多くいらっしゃいましたが、最近では、以前治療した保険の銀歯や銀色の詰め物をセラミックに取り替えることを希望される方が増えて参りました。特に女性の方が多く、他の人と話をしたりする際に銀の部分がキラッと光ったり、銀自体が変色し黒くなり虫歯の様に見えるのが、とても恥ずかしく嫌だとお感じになられるようです。
歯の色を気にして口元を隠しながらお話をされたり、黒ずみが恥ずかしくてできるだけ口を開けて笑わないようにされている方は多いのではないでしょうか?お口元のコンプレックスは、セラミック治療で解決できます。ぜひ当クリニックにご相談にいらしてください。
セラミック素材の種類
セラミック歯には様々な種類があり、素材によって適する部位や費用が違って参ります。それぞれの性質をご理解いただいた上で、ご予算などに合わせてお選びください。
ハイブリッドセラミック
保険の白い詰め物に使用されるレジン素材とセラミック素材の中間の素材です。レジン素材より変色しにくいという特性がございますが、完全なセラミック素材と比べると透明感にかけるという審美的欠点があり、前歯には適しません。
芯材が金属であるため、加齢とともに歯肉がやせてきた場合、金属とセラミックの境目が黒く露出してくる恐れがありますので、ご注意ください。
セラミック素材の中では最も安価なため、10代~20代前半の患者様に人気の素材です。
メタルボンドセラミック
金属のフレームの上にセラミック材料を盛り、焼き付けたものです。表面は完全なセラミック素材ですので変色せず、透明感に優れております。前歯にも適しております。
芯材が金属であるため、加齢とともに歯肉がやせてきた場合、金属とセラミックの境目が黒く露出してくる恐れがありますので、ご注意ください。
オールセラミックと比べて安価なため、10代~20代前半の患者様に人気の素材です。
オールセラミック
芯まで全て完全なセラミック素材でできております。芯材に金属を使用しているメタルボンドセラミックより透明度が高く、とても綺麗に審美的回復を行えます。前歯の審美的回復にも適しております。
ジルコニアオールセラミックよりも強度の面で劣りますが、日常生活の中で簡単に壊れてしまうということはございません。やや高価になりますが、費用がかかっても美しさを求められる20代後半~40代の患者様に人気がございます。
ジルコニアオールセラミック
人工ダイヤモンドとして知られている鉱物・ジルコニアを芯材に使用したセラミック歯です。オールセラミックより強度が高く、奥歯やブリッジに適しております。
費用は最も高くなりますが、歯周病の進行などにより歯が欠損してブリッジ治療が必要となる50代以上の患者様がお選びになる傾向が高いようです。
セラミック治療の種類
治療する部位や大きさ、目的によって最も適する治療法が違って参ります。治療法につきましては、虫歯・歯周病の進行など歯の状態によって決まりますので、必ずしもご要望に沿えない場合がございますことをご了承ください。
セラミックインレー
インレーとは奥歯に入れる部分的な歯で、比較的虫歯が小さい場合に用います。保険適応の素材は銀インレーのみとなっております。前歯には適用できません。
セラミッククラウン
前歯や奥歯に被せる冠(クラウン)です。通常”さし歯”とも呼ばれるもので、歯の周囲を全体的にわたって削り、その上に冠を被せます。保険適応の素材は、奥歯は銀クラウンのみ、前歯は硬質レジン前装冠などとなります。
セラミックブリッジ
1本または数本歯が欠損した際に行う治療で、欠損部の両側の歯を削って支え台とし、その上に橋のように連結した人工歯を被せます。保険適用の素材は、奥歯は銀クラウン、前歯は硬質レジン前装冠となります。
オールセラミックラミネートべニア
前歯の表面に貼り付けるセラミック歯です。冠より剥がれやすいという欠点がありますが、冠より歯を削る量が少ない(前歯の表面と隣の歯との隣接部分のみ)という利点があります。
保険の適用はできませんので、素材は保険外のオールセラミックのみとなります。
セラミック治療の土台と仮歯について
神経の治療をした歯を補強する土台
保険の金属の土台
セラミック用の白色の土台
神経のない歯の場合は、歯根の中に生じた空隙を補強する必要があります。補強せずに冠を被せると、歯根が破折してしまう恐れがあるからです。
通常、保険治療では金属の土台を使用しますが、セラミック冠(特にオールセラミック・ジルコニアオールセラミック)をお選びいただいた場合は、土台に金属を使用することで、せっかくの美しい透明感が損なわれてしまうことがございます。セラミック冠を被せる際は、土台にもセラミック製のものをお選びいただくことをおすすめしております。
テンポラリークラウン(仮歯)
セラミック冠を装着する前段階として、仮歯を装着いたします。当クリニックの仮歯はセラミック冠の形態を決定する上で、とても重要な役目を果たします。セラミック歯の形態にこだわりたい患者様のために、通常の仮歯の他に審美仮歯・精密仮歯もご用意しております。
簡易仮歯
文字通り、普通の仮歯です。
とても安価な材料を使用しているため、色も黄色っぽく、細かい形態修正には適しておりません。セラミック歯の形態にこだわりたい患者様はこの仮歯ではなく、審美仮歯をお選びいただくことをおすすめしております。
審美仮歯
保険治療で使用する材料よりも高価な材料を使用しておりますので、色も綺麗で細かな形態修正もできます。セラミック歯の形態にこだわりたい患者様には、この審美仮歯をおすすめしております。
ラミネートべニア治療の患者様には、必ず審美仮歯をお選びいただいております。
精密仮歯
多数歯欠損などにより、かみ合わせの位置が定まらない患者様にお選びいただいている仮歯です。金属の裏打ちがございますので長期間の使用が可能です。審美仮歯と同じく、色も綺麗で細かな形態修正もできます。
セラミック治療の流れ
1回目
歯型の採取・仮歯装着
印象(歯の型)をとり、歯科医師や歯科技工士が患者様の歯の形や色、肌の色とのバランス、お顔の形や唇の形とのバランス、かみ合わせの癖などを実際にチェックし、患者様のご要望(セラミック歯の白さの指定やセラミック歯の大きさ、形の指定)を伺います。
2回目以降
セラミック歯の適合状態、形、色のチェック
患者様の情報やご要望をもとに仮作製されたセラミック歯を削った歯に仮装着し、患者様にモニターや手鏡でセラミック歯の色や形をチェックして頂きます。
≪患者様からご要望があった場合≫
- 歯の形
- 最初に、セラミック歯の形を仕上げます。
患者様にモニターや手鏡をご覧いただきながら、ご納得のいく形に整えて参ります。
- 歯の色
- 次にセラミック歯の色を仕上げていきます。セラミック歯を患者様のお口の中に仮装着した状態で歯科医師の指示により歯科技工士がセラミック歯に色をお塗りします。患者様にはその間、モニターや手鏡をみて頂きながら「ここの部分はもう少し透明感をだしてください」「全体的にもう少し白くしてください」「やはり白すぎて不自然なので隣の歯の色に合わせてみてください」など納得のいく色になるまでご希望を伝えていただきます。
※ハイブリッドセラミックにつきましては、材質的な問題から、直接の色塗りはできません。色塗りが可能なセラミック歯につきましては、治療の種類別のページをご覧ください。
セラミック歯の作製
患者様の納得のいく形や色にセラミック歯が仕上がったら、患者様に少しの間お待ち頂き、その間クリニックに院内に常駐している歯科技工士がセラミック歯を焼いて仕上げます。
仕上がったセラミック歯の仮装着
仮装着期間は3日~1週間程です。その間実際にお食事をして頂き、不具合がないか?また太陽などの天然光や蛍光灯などの下でセラミック歯の色に不自然さがないか?などをチェックして頂きます。
(仮装着の場合、紛失してしまう恐れがあるため、仮装着しない場合もあります)
3回目
かみ合わせの調整・セラミック歯の装着
仮装着期間に不具合がなければ、セラミック歯を患者様の削った歯に本装着して治療を終了します。
「やはりもう少し白くして頂きたい」「白すぎて不自然なので隣の歯の色に近づけて頂きたい」「もう少し丸みのある女性的な形になおして頂きたい」など気になる点がございましたら、患者様が納得のいくセラミック歯が出来上がるまで3~5の作業を繰り返して参ります。
ご納得をいただけるまで、何度でも調整いたしますので、よく聞かれるような「仕上がりが想像していた物と全く違っていてショックを受けた」、「見た目は美しくなったけど、かみ合わせに違和感があって不満足」などのご心配は無用です。
本装着してしまった後には調整はできませんのでご注意ください。
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吉祥寺セントラルクリニック
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