治療前レントゲン
治療中レントゲン
治療後レントゲン
サイナスリフト法とは、上顎の骨の再生手術の術式のひとつで、頬側の歯肉を剥離して骨を取り除いて上顎洞底部を持ち上げて隙間を作り、骨移植や再生療法などで骨造成を誘導する治療法です。上顎洞底部から歯槽骨の先までの垂直的な骨の量が非常に少ない(5mmに満たない)場合に用います。
※インプラントを埋め込む箇所の垂直的な骨の量が5mm以上ある場合には、ソケットリフト法(上顎洞挙上術)を用います。
従来のサイナスリフト法
これまでのサイナスリフト法では、歯肉を大きく切開したり、骨ノミをハンマー(金づち)で激しく叩いて骨のブロックを取り除く必要があったため、振動が頭に響いたり、シュナイダー膜を傷つける危険性が高いなど、患者様への負担が大きいという欠点がありました。
新しいサイナスリフト法
リスクを軽減できるピエゾサージェリー併用法
ピエゾサージェリー
現行のサイナスリフト法では、超音波医療機器ピエゾサージェリーを使用することにより、超音波振動によって歯石をとるような感覚で硬組織のみを選んで切削できますので、安全に骨のブロックを取り除くことが可能となりました。施術時間もこれまでの15~30分に対し、約5分とかなり短縮され、患者様への負担も大幅に軽減されました。