バイオネーター(機能的矯正装置)とは、筋肉の動きを利用して下顎の骨の成長を前方へと促すための装置で、ヨーロッパ諸国で広く使用されています。取り外しが可能ですので、通学時や食事の際に装置を気にする必要がありません。
主に上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)、過蓋咬合(かみ合わせが極端に深い状態)などの治療に効果がありますが、成長期のお子様にしか使用することができません。
バイオネーター(機能的矯正装置)を使用する矯正治療のしくみ
バイオネーターは、ワイヤーとプラスチック床でできている装置です。口の中のプラスチック床の真ん中に取り付けられた拡大ネジで装置の幅を調整し、筋肉の力を利用して下顎の成長を促します。前方への成長促進が主な目的ですが、横方向への拡大にも効果があります。
バイオネーターは筋肉の動きを利用して下顎の成長を促す装置ですが、上顎の成長を抑制する必要がある場合には、ヘッドギアを使用します。また上顎の成長を促進する必要がある場合は、フェイシャルマスクを使用します。
バイオネーターの適応症例
バイオネーターは、上顎前突(出っ歯/上顎が前方に突出していること)や下顎前突(受け口、反対咬合/下顎が前方に突出していること)、過蓋咬合(深いかみ合わせ/上下のかみ合わせの重なりが大きいこと)の治療に適しています。
- 叢生(デコボコ・八重歯)の治療
- 上顎前突(出っ歯)の治療
- 反対咬合(受け口)の治療
- 過蓋咬合(深いかみ合わせ)の治療