下顎が上顎よりも前方に突出している状態を受け口(下顎前突)といいますが、上顎の成長が悪くて受け口になっているようなケースでは、フェイシャルマスクを使用して矯正治療を行います。
主に上顎が成長する時期(7~13歳頃)の反対咬合の治療に用いられます。
フェイシャルマスクを使用する矯正治療のしくみ
額と顎に装置を取り付けて下顎を動かすと、ワイヤーにつないだゴムが口の中の矯正装置を引っ張って、上顎を前方に押し出します。下顎の動きによって上顎の成長を促し、上下顎のバランスを整えます。
フェイシャルマスクは下顎の成長を抑制して歯並びを改善する装置ですが、上顎の成長を抑制する必要がある場合には、ヘッドギアを使用します。下顎の成長を促進する必要がある場合には、バイオネーターを使用します。
フェイシャルマスクの適応症例
フェイシャルマスクは、主に成長期のお子様の反対咬合(受け口)の治療に使用いたします。
- 叢生(デコボコ・八重歯)の治療
- 上顎前突(出っ歯)の治療
- 反対咬合(受け口)の治療
- 過蓋咬合(深いかみ合わせ)の治療